残留争いは最終節まで持ち越し!! 岸本の決勝点で徳島が湘南を下し勝ち点「36」で並ぶ【明治安田J1第37節】
2021.11.27 16:18 Sat
明治安田生命J1リーグ第37節、湘南ベルマーレvs徳島ヴォルティスが27日にレモンガススタジアム平塚で行われ、0-1でアウェイの徳島が勝利を収めた。
2019年にはJ1参入決定戦で対戦した両チーム。当時J1湘南とJ2徳島の一戦は1-1に終わり、レギュレーションによって湘南が残留を決めていた。岡本、岩尾の両キャプテンもその試合に出場。今季も残留をかけて15位湘南、17位徳島が勝ち点差「3」で直接対決を迎えるという、因縁めいたものを感じさせる。
湘南は23日にMFオリベイラが急性うっ血性心不全のため23歳の若さで他界。突然の出来事に気持ちの整理をつけるのは難しいだろう。“オリベリラのために”という想いを、勝利への原動力に変えられるか、スタメンには前節のベガルタ仙台戦と同じ11人を並べた。
得失点差も「16」下回っており、引き分けでも不利な状況が変わらない徳島は、出場停止のジエゴに代わり、先のPOを知る田向が7月11日の清水エスパルス戦以来となる先発に。岩尾や福岡、ベンチスタートの藤田征也、ヘッドコーチの甲本偉嗣氏などは古巣対決となる。
立ち上がりにFKからタリクがヘディングで狙うなど、序盤は湘南が押し込む展開を作る。徳島のビルドアップに対して高い位置から制限をかけ、長いボールを蹴らせて回収するというプラン通りにゲームを進めた。
手に汗握る我慢比べはゴールレスで折り返すと、徳島は51分に西谷の仕掛けからこぼれ球を岩尾がミドル。サイドに重点を置き、湘南の選手を片側に寄せて揺さぶろうとする。対する湘南は55分、大岩のロングボールをタリクが落としてウェリントンがダイレクトで狙ったが、枠の左へそれる。
堅い試合を動かしたのは1つのセットプレーだった。66分、徳島は左CKを得ると、岩尾はサインプレーを使ってストレートのクロスを大外へ送る。ボックス外から走り込んできた宮代がボレーを放つと、GK谷に阻まれるもこぼれ球を岸本がプッシュ。ユニフォームを掴まれながらも気持ちで押し込み、待望の先制点を挙げた。
追い掛ける展開となった湘南だが、ボックス脇をとることはできても、決定機を作り出すまでには至らず。フレッシュな選手を次々と投入するも、流れを変えることができない。徳島のゲームコントロールの前に苦戦し、87分には杉森にあわやの場面を許してしまう。
アディショナルタイムに入ってようやくボックス内にまでボールが到達するようになるが、93分に古林のクロスからの町野のシュートは枠の右へ。このままタイプアップを迎え、じれずに己を貫いた徳島が2019年のリベンジを達成。残留を向けて大きな3ポイントを獲得し、湘南と勝ち点「36」で並び最終節を迎えることとなった。
湘南ベルマーレ 0-1 徳島ヴォルティス
【徳島】
岸本武流(後21)
2019年にはJ1参入決定戦で対戦した両チーム。当時J1湘南とJ2徳島の一戦は1-1に終わり、レギュレーションによって湘南が残留を決めていた。岡本、岩尾の両キャプテンもその試合に出場。今季も残留をかけて15位湘南、17位徳島が勝ち点差「3」で直接対決を迎えるという、因縁めいたものを感じさせる。
得失点差も「16」下回っており、引き分けでも不利な状況が変わらない徳島は、出場停止のジエゴに代わり、先のPOを知る田向が7月11日の清水エスパルス戦以来となる先発に。岩尾や福岡、ベンチスタートの藤田征也、ヘッドコーチの甲本偉嗣氏などは古巣対決となる。
立ち上がりにFKからタリクがヘディングで狙うなど、序盤は湘南が押し込む展開を作る。徳島のビルドアップに対して高い位置から制限をかけ、長いボールを蹴らせて回収するというプラン通りにゲームを進めた。
徳島は18分に垣田が反転からフィニッシュ。中盤を消された状況を打破しようと、最終ラインのカカがインターセプトから思い切って前線へと駆け上がってクロスまで結びつけるなどして攻略の糸口を探る。互いにリスクを冒さず膠着状態が続く中、34分に湘南はショートカウンターからウェリントンがフィニッシュを迎えた。
手に汗握る我慢比べはゴールレスで折り返すと、徳島は51分に西谷の仕掛けからこぼれ球を岩尾がミドル。サイドに重点を置き、湘南の選手を片側に寄せて揺さぶろうとする。対する湘南は55分、大岩のロングボールをタリクが落としてウェリントンがダイレクトで狙ったが、枠の左へそれる。
堅い試合を動かしたのは1つのセットプレーだった。66分、徳島は左CKを得ると、岩尾はサインプレーを使ってストレートのクロスを大外へ送る。ボックス外から走り込んできた宮代がボレーを放つと、GK谷に阻まれるもこぼれ球を岸本がプッシュ。ユニフォームを掴まれながらも気持ちで押し込み、待望の先制点を挙げた。
追い掛ける展開となった湘南だが、ボックス脇をとることはできても、決定機を作り出すまでには至らず。フレッシュな選手を次々と投入するも、流れを変えることができない。徳島のゲームコントロールの前に苦戦し、87分には杉森にあわやの場面を許してしまう。
アディショナルタイムに入ってようやくボックス内にまでボールが到達するようになるが、93分に古林のクロスからの町野のシュートは枠の右へ。このままタイプアップを迎え、じれずに己を貫いた徳島が2019年のリベンジを達成。残留を向けて大きな3ポイントを獲得し、湘南と勝ち点「36」で並び最終節を迎えることとなった。
湘南ベルマーレ 0-1 徳島ヴォルティス
【徳島】
岸本武流(後21)
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