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14kgの軽さで最長177kmの電動アシストを実現「カッコいいロードバイク型e-Bike」の気になる実力とは

ハブモータータイプのドライブユニットを採用

 進化の著しいe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)ですが、ドライブユニットやバッテリーを搭載することから重量がかさみがち。軽さが重視されるロードバイクにおいては、これがネックとなっていました。

 そんな中、トレックが同ブランド初となるロードバイクタイプのe-Bike「Domane+AL(ドマーネプラスAL)」を発売。14.06kg(56サイズ)という軽さはアシストのないクロスバイクと同等で、アルミ製でドライブユニットやバッテリーを搭載しながら、驚異的な軽さを実現しています。

56サイズで14.06kg(56サイズ)という驚異的な軽さを実現したトレックのロードバイク仕様e-Bike「Domane+AL」
56サイズで14.06kg(56サイズ)という驚異的な軽さを実現したトレックのロードバイク仕様e-Bike「Domane+AL」

 その軽さとともに注目したいのが、パッと見でe-Bikeとは気づかないようなスマートなデザイン。そのポイントとなっているのが、後輪のハブ(車軸)と一体となったドライブユニットです。一般的に、e-Bikeのドライブユニットは車体中央のペダル軸部分に装備されることが多いのですが、「Domane+AL」はハブモータータイプを採用しています。

 このタイプのドライブユニットを採用した理由について、トレック・ジャパンの広報担当である胡桃澤さんは次のように話します。

「ハブモータータイプのドライブユニットは、フレーム設計の自由度を高めてくれます。実際『Domane+AL』は通常のロードバイクと見た目において区別がつかず、e-Bikeとは思えないほどスタイリッシュなデザインに仕上げることができました」

“HyDriveペダルアシストシステム”と呼ばれるこのドライブユニットは、250Wの出力値と40Nmという最大トルクを実現。トルク値自体は決して高い方ではありませんが、スポーツタイプの自転車に乗りなれた人でも違和感のない自然なアシストフィールを実現しています。

●安定性重視のつくりで初心者でも安心して乗れる

「Domane+AL」のバッテリー容量は250Whで、フレームのダウンチューブ内に装備されています。

 一体型で取り外しはできませんが、この構造も軽さを実現した要因のひとつ。アシスト可能距離は約90kmとされ、“レンジエクステンダー”と呼ばれる別売の外づけバッテリーを追加することで約177kmまで伸ばすことができます。

 モードの切り替えなどをおこなうスイッチは、左手側のブラケット(ブレーキ/シフトレバーの付け根部分)に装備されており、ハンドルから手を離さず切り替えられるようになっています。ちなみにブレーキは、制動力とコントロール性の高い油圧式のディスクブレーキです。

 車体の設計は安定性を重視したつくりで、初心者でも安心して乗ることができます。変速コンポーネントはシマノ製の「105」で、2×11の変速段数を実現。フェンダーやキャリアなどを装着できる“ダボ穴”なども用意され、拡張性にも優れるので荷物を積載した自転車旅にも好相性です。

 ターゲットとするユーザーについて、先述の胡桃澤さんは「体力に自信がない、あるいは長いブランクを経てサイクリングを楽しみたい方におすすめ」と話します。体力の消費を抑えてロードバイクといっしょに走ることができるので、仲間たちとツーリングを楽しみたい人にも注目の1台といえるでしょう。

●製品仕様
・価格(消費税込):54万9890円
・カラー:Viper Red、Trek Black
・サイズ:49、52、54、56、58、61
・重量:14.06kg(サイズ56)
・ドライブユニット:HyDriveペダルアシストシステム
・バッテリー容量:250Wh
・アシスト可能距離:約90km

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