直列6気筒ガソリンターボは「マツダ史上最強」3列シートSUVの新たな旗艦「CX-90」の実力とは?
直列6気筒ターボエンジンはマツダ車史上最強の340馬力
北米マツダは2023年1月31日、3列シートSUVの新しいフラッグシップモデル「CX-90」を世界初公開しました。北米市場での発売は同年春の予定です。
新しい「CX-90」は、3列シートを備えることで最大8名が乗れるクロスオーバーSUV。「CX-60」から採用が始まったマツダのラージプラットフォーム上に、洗練さと刺激を併せ持つパフォーマンスとスタイリッシュなルックス、さらに、日本発のモデルならではのクラフツマンシップを融合しています。
刺激的な走りを生み出すパワートレインには、マツダのガソリンエンジン史上最高のパワーとトルクを発生する3.3リッターの直列6気筒ターボエンジンを採用。プレミアムガソリン使用時には最高出力340hp、最大トルク約500Nmを発生します。
ちなみに同ユニットには“M-ハイブリッド ブースト”と呼ばれるマイルドハイブリッド機構が備わるなど、効率も追求。電動モーターはエンジンとトランスミッションの間にレイアウトされ、停止状態からのなめらかな加速と低速走行時のモーター走行を実現します。
このほか「CX-90」には、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)も設定されます。こちらはプレミアム燃料使用時に、最高出力323hp、最大トルク約500Nmを発生。気になるバッテリー容量は、「CX-60」のPHEVと同じ17.8kWhとなっています。
いずれのパワートレインも、トランスミッションは8速ATを採用。トルクコンバーターのない多段オートマチックギアボックスは、パワートレインの効率を向上させながら、スムーズでダイレクトな加速を実現しているといいます。
そんな「CX-90」は、「ロードスター」に初搭載され、「CX-60」でも高い評価を得ているマツダ独自の技術“KPC(キネマティック・ポスチャー・コントロール)”を採用しています。タイトなコーナーでもボディの浮き上がりを抑えてグリップ力を高め、自然な乗員姿勢のままコーナリングできるよう配慮されています。
ちなみに、走行モード切り替え機能の“Mi-Drive(マツダ インテリジェント ドライブ セレクト)”は、「ノーマル」、「スポーツ」、「オフロード」、「トーイング」の4モードを設定。なかでも「トーイング」は、キャンピングトレーラーや大型ボートなどのキャリアを車体後部につないでけん引することの多い北米仕様ならではのモードといえるでしょう。
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