2024年に登場!? “普通二輪免許”で乗れる「メグロS1」の魅力とは? 創設100周年の節目に「伝説のブランド」が250ccクラスに参入
かつての名門ブランドが250ccクラスにも復活
1924年に創業されたバイクブランドのメグロは、当時のライダーたちの憧れの的でした。そんな伝統のブランド名を冠したモデルが、2024年、250ccクラスに登場しそうです。
1960年代にカワサキに吸収されて消滅してしまったメグロは、大排気量、高性能、高品質をうたう人気のバイクブランドでした。
その後2020年に、カワサキはメグロブランドの復活を宣言。翌2021年には「メグロK3」を発売しています。
ジャパンモビリティショー2023で世界初公開された「メグロS1」は、ブランド復活第2弾となるモデルです。「日本市場への投入は準備中」とのことですが、2024年はブランド創設100周年の節目となる年だけに、日本にも導入されることになりそうです。
「メグロS1」のエンジンは、230ccの空冷単気筒。入手・維持がしやすい250ccクラスに、待望のメグロブランドのモデルが投入されることになります。
「ジャパンモビリティショー2023のカワサキブースでは、最新の『メグロS1』と並んで、1964年発売の『メグロSG』が特別展示されました。『メグロSG』は旧メグロブランドで発売された最後のモデルです」と話すのは、バイクやe-Bikeを中心に取材・執筆活動をおこなっているライターの増谷茂樹さん。
「『メグロSG』は、かつてカワサキが販売されていた『エストレア』のデザインにも影響を与えたといわれるモデルです。現在、中古市場で『エストレア』の人気が高まっているので、『メグロS1』も発売されたら高い人気を獲得しそうです」(増谷さん)
●戦前から続く“メグロ・シングル”が蘇る
60年前に発売された「メグロSG」の後継モデルが、時を超えて蘇ることにワクワクしているバイクファンも少なくないことでしょう。
先に発売された「メグロK3」は800ccの空冷並列2気筒エンジンを搭載していますが、「メグロS1」は空冷単気筒を搭載しています。
かつてメグロブランドは、「大排気量モデルは並列2気筒、ミドルクラス以下は単気筒エンジン」を得意としていて、後者は“メグロ・シングル”とも呼ばれていました。「メグロS1」の構成はそのルーツを感じさせるものです。
「メグロS1」のガソリンタンクにはクロームメッキが施され、クラスを超えた高級感を実現。スポークホイールやキャブトンタイプのマフラー、フォークブーツなど、クラシカルなディテールが目を惹きます。
現状、詳細なスペックや価格などは明らかになっていませんが、クラシカルなモデルに乗りたいバイクファンにとっては要注目のモデルといえそうです。