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ブルー×シルバーの“新種のトヨタ「クラウン」”実車展示! 17年ぶり復活“ワゴンとSUVの美点”を融合した斬新「エステート」の魅力とは?

ブルー×シルバーの新型「クラウン・エステート」が実車展示

 トヨタ自動車は現行「クラウン」に4タイプのモデルをラインナップしています。その大トリを飾る「クラウン・エステート」は、2024年央以降の発売に向けて開発が進められています。

 そんな新型「クラウン・エステート」は、これまで主にブロンズ系のカラーをまとったモデルが公開されてきました。しかし、トヨタ自動車が開催するイベント「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」では新たにブルー×シルバーに塗られたプロトタイプが公開され、高い注目を集めています。

トヨタのイベント「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」で実車が披露されたブルー×シルバーの新型「クラウン・エステート」
トヨタのイベント「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」で実車が披露されたブルー×シルバーの新型「クラウン・エステート」

 トヨタの「クラウン」シリーズは、現行モデルで16代目を迎えました。

 初代モデルは、物資やクルマづくりのノウハウが乏しかった第二次世界大戦後に開発がスタート。そんな逆風が吹く中でも、開発陣は創意工夫を繰り返し、1955年に初代を世に送り出します。ちなみに初代「クラウン」は、日本車で初の“100%国産“を達成してモデルでもありました。

 初代モデルは難産の末に誕生したモデルだったことから、歴代「クラウン」には常に“革新と挑戦”というDNAが息づいていました。そのことを改めて世に知らしめたのが、2022年7月に誕生した現行シリーズです。

 16代目の現行「クラウン」は意欲的な開発がおこなわれた結果、先行発売された「クラウン・クロスオーバー」、王道の「クラウン・セダン」、クーペSUVの「クラウン・スポーツ」、そして、ステーションワゴンとSUVの魅力を融合した「クラウン・エステート」という4モデルをラインナップ。これら4台の“クラウン群”は、同モデルに対するこれまでの既成概念を覆してみせました。

 なかでも、“アクティブキャビン”というコンセプトを掲げる新型「クラウン・エステート」は、洗練と余裕の大人の雰囲気を併せ持ち、リアのフルフラットデッキとともに、機能的なSUVとしてアクティブライフを楽しめるモデルというポジショニング。仕事にも遊びにも一生懸命なユーザーが満足できるクルマを目指して開発が進められています。

 そのボディサイズは、全長4930mm、全幅1880mm、全高1620mm、ホイールベース2850mmで、「クラウン・クロスオーバー」よりも40mmワイドで80mm背が高い設定となっています(「クラウン・エステート」の数値は開発目標値)。

 一方、新型「クラウン・エステート」のコックピットは、ディスプレイやシフトセレクターの周辺に各種スイッチ類を集約させ、島のように配置した“アイランドアーキテクチャー”コンセプトを導入。先に発売された新型「クラウン・スポーツ」と同様のテイストでまとめられています。

 また、運転席と助手席側で分割したカラーコーディネートも印象的。運転席はドライビングに集中できるようブラックで統一される一方、助手席側は特別な素材と配色によって同乗者がくつろげる仕立てとなっています。

 新型「クラウン・エステート」に設定されるパワートレインは、HEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)の2種類。駆動方式はいずれも4WDを採用します。

 詳細なスペックは未定ですが、同様のパワートレインラインナップとなる「クラウン・スポーツ」に準じた数値となりそうです。

●リアキャビンのフルフラットデッキは新型エステートの真骨頂

 今回、17年ぶりに復活する「クラウン・エステート」には、歴代モデルのDNAを継承した“革新と挑戦”の跡がいくつも見て取れます。

 なかでも注目したいのが、ラゲッジスペースからフロントシート背後までフラットなスペースが続く、リアキャビンのフルフラットデッキです。

 リアシートの背もたれを倒してボードを展開すると、リアゲートからフロントシートの背もたれ背後にかけて2mオーバーのラゲッジスペースが出現。この空間には、長尺物のサーフボード、ゴルフのキャディバッグ、自転車やキャンプ道具といった多彩なレジャーギアを積載するのに最適。人気の車中泊も快適に楽しそうです。

 また「クラウン」シリーズの一員らしく、ラゲッジスペースは上質な仕立て。フロアはもちろんのこと、ホイールハウスの回りなどサイドの部分も、毛足の長いソフトなカーペットでしっかりと覆われており、ラグジュアリーなワゴンらしい完成度を誇ります。

* * *

 そんな新型「クラウン・エステート」ですが、トヨタ自動車のイベント「CROWN STYLE CARAVAN in THE CROWN」では、これまで写真でしか公開されていなかったブルー×シルバーのプロトタイプが展示されました。

 同イベントは、愛知、横浜、福岡のクラウン専門店「THE CROWN」をめぐり、展示や特別な試乗体験を通じて4種の「クラウン」の実車と「クラウン」の世界観を感じることができるというもの。

 車両展示では、4種の「クラウン」に開発陣が込めた思いを伝える開発ストーリー展示に加えて、実際に開発陣と交流しながら、各モデルの特徴や魅力を直接聞くことができる特別な機会となっています。

 その会場に展示されたブルー×シルバーのプロトタイプは、来場者からも好評。これまで各地で展示されてきたブロンズ系の仕様とは異なる、新たな魅力をアピールしていました。

 ステーションワゴンとSUVの美点を“いいとこ取り”した新型「クラウン・エステート」は、ボディカラーなどの仕様選びも楽しめそうなモデルです。

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