超繊細なホテルスケッチで話題の建築士が厳選!「死ぬまでに絶対に泊まるべきホテル」は一体どこ?

東京ウォーカー(全国版)

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一級建築士であるとともに、建築設計のリサーチとして始めたホテルの実測スケッチがSNSで人気を博している遠藤慧さん。「スケッチを始めたきっかけは?」「ふだんどのようにスケッチしている?」といった制作にまつわる質問に答えてもらうほか、「死ぬまでに絶対に泊まるべき!」と太鼓判を押す、お気に入りのホテルも教えてもらった。

制作中の様子写真提供/遠藤慧

スケッチのきっかけは設計の事例リサーチ

――ホテルスケッチを始めたきっかけを教えてください。

もともと設計事務所で働いていた時にホテルの設計に携わる機会があり、事例のリサーチをしたいと思っていろんなホテルに泊まりに行くようになったのがきっかけです。建築設計やものづくりを生業にしている人ならあるあるなのですが、カバンにいつもコンベックス(金属製のメジャー)を入れていて、気に入った寸法や、いいなと思った空間を測ることがよくあります。

使用している実測道具写真提供/遠藤慧

最初は自分が見返せるように、とメモ程度のスケッチを取っていたのですが、何枚も描いているうちにホテルの魅力にハマり、だんだんこだわって描くようになってしまいました。

実測イメージ写真提供/遠藤慧


――取材はホテル宿泊の際に行っているのでしょうか?

ホテルに泊まった際に実測し、スケッチを描いています。ただし、色付け(絵の具)は後日。現地で大々的に色付けしたとして、万が一お部屋を汚してしまったらホテルに大迷惑なので、家に帰ってから写真を見て着色しています。

持ち運んでいる実測道具写真提供/遠藤慧


建築士の記憶に残るホテル3選とは

――「絶対に行ってほしいホテル」を、理由とともに教えてください。

とても記憶に残っているホテルを、スケッチ、写真とともに3つ挙げます。順不同ですが、まずは日本橋兜町にある「HOTEL K5」から。

仕上がったホテルスケッチスケッチ制作・提供/遠藤慧

制作中の様子写真提供/遠藤慧

同館は銀行だった建物をリノベーションしていて、銀行らしい風格あるコンクリートの躯体が新しいデザインとマッチし大変良い味を醸し出しています。客室のプラン(間取り)がとても特徴的で、お部屋の中心に円形のカーテンに囲まれたベッドが置いてあります。一見無駄なような空間の作りかと思いきや、レースカーテン越しの柔らかい自然光と合わさって、なんともぜいたくな余白を感じられるお部屋です。

写真提供/遠藤慧

備え付けのレコードはお部屋の雰囲気に合うよう選ばれた作品が置いてあり、ぜひプレーヤーで流しながらゆったりとした時間を過ごしてほしいところ。特別な日にぜひ泊まっていただきたいホテルです。

また、「The Okura Tokyo」もオススメ。東京の中央、虎ノ門に位置する老舗のラグジュアリーホテルです。

写真提供/遠藤慧

魅力はなんといっても入口のロビー。モダニズム建築の傑作と言われた谷口吉郎氏設計の「オークラロビー」は、2019年の建て替えでご子息の谷口吉生氏によって丹念に再構成されました。

写真提供/遠藤慧

中2階の回廊のある空間は深みのある金色の光で満ちていて、ため息が出るような美しい空間です。オリジナルの美しい照明器具や深い飴色の木材、光を柔らかく取り込む木組格子などが組み合わさり、重厚ながらきわめて華やかな意匠。ロビーだけでも何度も訪れたくなります。

ホテルオークラのスケッチスケッチ制作・提供/遠藤慧

高層階のお部屋は幅が広めの矩形で、窓が大きく取れる開放的なプラン。ドアを開けるなり、目に飛び込んでくるぜいたくなビューバスも素敵です。

写真提供/遠藤慧

写真提供/遠藤慧


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