子供の体感気温は大人より7℃も高い!サントリーが「こども気温」をもとにした熱中症対策を啓発

東京ウォーカー(全国版)

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サントリー食品インターナショナルは、「GREEN DA・KA・RA」ブランドの熱中症対策啓発活動の一環として、2023年7月13日~16日の期間中、オリナス錦糸町(東京都墨田区)に「『GREEN DA・KA・RA』の『こども気温 お知らせ自販機』」を設置。「GREEN DA・KA・RA」および「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の無料配布を行った。

気象予報士の多胡安那氏(写真左)と、サントリー食品インターナショナル株式会社 ブランド開発事業部の池内勇磨氏(写真右)が熱中症対策について語る撮影:ソムタム田井


サントリーが気象専門会社ウェザーマップと共同で行った検証実験から、地面の照り返しなどの影響で「子供の身長の高さで計測した気温は大人と比較して+7℃程度になる」ことを確認。本企画はこの結果を受け、“大人よりも背が低い子供は熱中症の危険度がさらに高まる”という点を危惧して実施された熱中症対策啓発活動で、子供特有の暑熱環境を「こども気温」と称し、上記の無料配布をはじめとした、さまざまな活動を展開している。

【写真】啓発イベント用に用意された、特殊なデザインの自販機


啓発イベントの初日には、サントリー食品インターナショナル ブランド開発事業部 GREEN DA・KA・RAブランドマネージャーの池内勇磨氏と、気象予報士(ウェザーマップ所属 熱中症予防管理者/指導員)の多胡安那氏も参加。まずは池内氏より、啓発活動の一環として実施される3つの施策について説明がされた。

施策1:「こども気温」啓発イベント
オリジナルラッピングを施した「こども気温 お知らせ自販機」をオリナス錦糸町に設置。1時間ごとに都内の気温を示した温度計と、それに伴う「こども気温」を掲出することで、周辺を訪れた親子連れに「こども気温」への気付きと、夏場の水分補給を促す施策となっている。本イベントでは、「GREEN DA・KA・RA」および「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」の無料配布のほか、「こども気温」啓発うちわも配布された。

施策2:「こども気温」WEB動画公開
「GREEN DA・KA・RA」ブランドのテレビCMにも出演する、お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘を起用した「こども気温」WEB動画(タイトル「こどもの主張」篇)が、サントリー公式YouTubeチャンネルにて公開中。尾形と少年が夏の公園を舞台に繰り広げる掛け合いを通して「こども気温」を啓発する内容になっている。

施策3:小学校での啓発活動
サントリーは2012年より「GREEN DA・KA・RA」を通じ、全国の小学校を対象にした熱中症対策授業やサンプリング、啓発冊子の配布などを実施してきた。2023年はこれらに加え、新たに「こども気温」の解説も行うようになり、当事者である子供たち自身に「こども気温」の周知および注意を促している。

多胡氏は、サントリーとウェザーマップの共同検証実験の結果に大変驚いたそうで、以下のように話す。「もともと子供は体温調節機能が十分発達していないため、うまく汗をかけず、体内にこもった熱を効率的に外に逃がすことができません。また、全身に占める水分の割合が大人よりも高く、体重に対する体表面積も大人より広いため、気温の影響を受けやすいんです。子供にとって体温を超えるような気温は、極めて熱中症リスクが高い環境だと言えるでしょう。そして“照り返し”は目に見えないため、意識しづらい難しさがあり、今回の結果には怖さを感じました」

「こども気温」啓発イベントは2023年7月13日~16日にかけて開催撮影:ソムタム田井

「GREEN DA・KA・RA」などの無料配布が行われた撮影:ソムタム田井


続けてイベントの後半では、こうした状況を踏まえつつ「熱中症対策におけるポイント」として、以下の3つの注意点についても説明された。

注意点1:移動時は日陰を優先。海やプールにもリスクあり
「熱中症のリスクがある場所は、外遊びだけとは限りません。特にコンクリートやアスファルトなどのフラットな地面は照り返しが強く、ビルやマンションなどでは、側面からも照り返しは発生します。ですので、移動時はできるだけ日陰を選んでください。そして実は、屋外プールや海での遊びも盲点なんです。直射日光を浴びているだけでなく、プールサイドや水面からも照り返しがあります。水中では発汗の感覚がありませんが、確実に汗をかいているので、熱中症対策は必要です」

注意点2:遊びと水分補給をセットで考えることを習慣化する
「暑い日の熱中症対策の基本は、“長時間日なたにいないこと”と“汗で失われた水分と塩分の摂取”です。特に子供は遊びに熱中しがちで、突然遊びを中断されることを嫌がります。遊びと30分おきの日陰での休憩&水分・塩分補給をセットにして、子供に習慣づけてあげれば、熱中症対策が自然と身に付いてくると思います。

また、コロナ禍が落ち着きを見せ、子供がお友達と遊ぶ機会も増えたと思います。そのため、遊びに夢中になり、水分補給を面倒くさがることもあるかもしれません。そんなときは、水分補給に適したドリンクを何種類か紙カップに入れたものを並べておいて、子供たちに好きなカップを選んでもらう。その中に入っている飲料は何かを当てるといったクイズをやるなど、答えを考えながら飲めるようなゲーム性やイベント性を持たせてみてはいかがでしょう。遊びも水分補給も“みんなで楽しく”が今年の対策の肝になると思っています」

注意点3:真夏の活動には凍らせた飲料を!
「暑い日には、身体冷却と水分補給の両方で活躍する“凍らせた飲料”を持ち歩くのもいいですね。万が一の備えにもなり、安心につながると思います」

撮影:ソムタム田井

「GREEN DA・KA・RA」と「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」が配布された撮影:ソムタム田井


今年は外出のハードルが下がり、屋外行動に意識が向く家族が相当数増えることが予想される。外出時には各種事項に注意しつつ、親子で楽しく夏休みを過ごしてほしい。

取材・文=ソムタム田井

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