シンガーソングライター伊東歌詞太郎が高校で初授業!熱い想いが飛び交った『実行教室』潜入リポート

東京ウォーカー(全国版)

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圧倒的な歌唱力で多くのファンを魅了する、狐のお面がトレードマークのシンガーソングライター・伊東歌詞太郎さん。動画総再生数は8000万回を超え、3枚のアルバムはいずれもオリコンランキングでトップ10入りを記録。

2018年5月に発売された初の長編小説『家庭教室』は6万部を突破するなど、多方面から注目されている伊東さんが、学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(通称:N高)の大宮キャンパスにて特別授業「実行教室~失敗しても一歩踏み出し続けるために~」を行った。

【写真を見る】狐のお面が特徴的なシンガーソングライター・伊東歌詞太郎さん


伊東さんの作家デビュー作である『家庭教室』は、大学生・灰原巧を主人公に、彼が家庭教師として訪れたさまざまな家庭で、子供たちが抱える問題と直面。それらと真摯に向かい合い、解決していく姿を描いたオムニバス形式の物語。伊東さんの楽曲同様、繊細なタッチで、家族・子供が抱える問題や、心の機微を瑞々しく表現し、幅広い読者層から共感を集める内容となっている。

そんな本書に込められた思いを、さらなる若い世代にも伝えたい…という思いから、角川ドワンゴ学園N高等学校(通称「N高」)での特別授業が実施されたわけだが、そもそもN高とは、2016年4月に開校した“ネットの高校”で、現在7274名の生徒が在籍している(2018年10月時点)。

「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する」という理念のもと、いまのネット社会に対応した新しい教育を次々に実践。インターネット経由で必修授業を受けられるだけでなく、プログラミングやライトノベル、ゲーム、ファッション、美容などの課外授業や、全国各地での職業体験なども実施しているという。

角川ドワンゴ学園N高等学校にて、特別授業を行う伊東歌詞太郎さん


今回の特別授業には、「自己肯定感が低い子供たちのチアアップ」「失敗を恐れず、物事に取り組む姿勢を身につけてほしい」「目的意識を持ち、能動的に実行する力を身につけてほしい」という3つの目的があるそうで、まずはシンガーソングライターとしてデビューする以前の活動について言及。

チケットを1枚売ることが、どれだけ大変か…というくだりから始まり、バンド活動時のメンバーとの衝突や、毎日のように路上ライブをくり返し、少しずつ応援してくれるファンを増やしていったエピソードなどを語った。

そうした活動が実を結び、2014年にメジャーデビュー。その後も順調にアーティスト活動を展開してきた伊東さんだが、声帯の病気が悪化し、今年1月に手術を受けることに。発声のできない療養期間中、かねてより構想を練っていた小説の執筆に取り組むこととなり、約1か月で書き上げたのが『家庭教室』というわけだ。

11月には6度目の重版がかかるなど、好調なセールスを記録している本書に対し、伊東さんは「重版かかるということは、それだけ多くの方に読んでいただいている証であり、勲章みたいなものなので、とてもありがたく思っています」とコメント。

また、出版記念イベントで全国を回り、サイン会を実施したことを振り返りながら、「直接会って、感謝の気持ちを伝えることの大切さ」についても話し、それらのエピソードに生徒たちが聞き入っている様子も印象的だった。

約2時間に渡り、「実行教室~失敗しても一歩踏み出し続けるために~」と銘打った特別授業が行われた


授業の後半では、大宮キャンパスおよび生放送で授業を受けているN高生たちから質問を受けつけ、それらに伊東さんが答えるコーナーを実施。

「辛いことがあったとき、いつもどうやって立ち直っていますか?」という質問には、「僕の場合は、音楽を聴くことですね。八方ふさがりになってしまったときも、音楽を聴くと何故か元気になれるんです。

それとこの前、ラーメン屋で並んでいたときなんですけど、僕の目の前で急に割り込まれて。ちょっと嫌だなぁと思っていたんですけど、店に入って、ラーメンを食べたら、そんな気持ちはどうでもよくなったんですよ。

つまり、音楽とおいしい食事があれば、僕の場合は何が起きても平気だなってことに、最近になってようやく気づいたんです。なので、辛い気持ちを吹き飛ばすくらい好きなものを見つけることが、一番の解決策だと思っています」など、伊東さんならではの回答が次々に飛び出した。

終盤にはアコースティックギター伴奏によるライブも実施


そして終盤には、アコースティックギター伴奏によるライブが実施され、『さよならだけが人生だ』と『パラボラ~ガリレオの夢~』を熱唱。

生徒たちも手拍子を送り、大盛り上がりとなるなか、伊東さんは「夢を追いかけていると、いろいろと辛いことや、たいへんなことがあります。本当に好きなことなら、多少きつくても乗り越えられるけど、いちばん大切なのは自分自身の心と体。『これ以上はできない』と感じたときは、無理せずに休めばいいんです。

そこからまた続けてもいいし、これは違うと思ったら、新しく別の夢を探してもいい。どんなに失敗を重ねても、次の挑戦でうまくいけばそれは成功に繋がるので、失敗を恐れずに、夢の実現に向けて頑張ってください」と語り、教室を沸かせた。

特別授業の終了後、感想を聞いてみると「伝えたいことはまだまだたくさんあります。僕の場合、曲を作るときは、言いたいことをすべて詰め込むようにしているんですけど、完成したとたん、あれも言いたい、これも言いたいと、新たに伝えたいことが次々に浮かんできて。その感覚と似ていましたね」とコメント。

さらに第2回、第3回と、特別授業を継続していく予定はありませんか?という質問には、「そこはN高さんのご判断次第なので、僕からは何とも(笑)。ただ、今日は伝えたいことのうち、5パーセントくらいしか話せなかったので、またこういう機会があれば、もっとたくさんのことをお話ししたいですね」という率直な意見も聞かせてくれた。

ソムタム田井

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