岸谷五朗&新田真剣佑インタビュー「大阪公演の楽しみは、ごはん!」

関西ウォーカー

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岸谷五朗と寺脇康文の演劇ユニット・地球ゴージャスが25周年を迎えた。「25年、あっという間でした」と声を揃える2人が、記念すべき祝祭公演に選んだ作品は、11年前に10作目の公演として上演した『星の大地に降る涙』。観客から再演の強い要望があった人気の作品を、岸谷・寺脇以外の全キャストを新たに、新演出版で上演する。

(左から)岸谷「ゴージャスを結成した時、まっけん生まれてないね」新田「25周年、おめでとうございます!」寺脇「五朗ちゃんとは前の劇団も入れたら35年。ケンカは1回もないよ」撮影=大西二士男


今回のタイトルは『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』。舞台は、明治維新という激動の時代の日本。北海道の大地の下にある洞窟に住む、太陽の笑顔を持つ魅力的な少数民族が滅びていく物語だ。歴史の大きな渦に巻き込まれた人間たちの生きざまを描く歴史ファンタジーで、テーマは反戦。物語の軸はそのままに、今回は岸谷が脚本を書き直して、初演時よりミュ-ジカル要素をアップさせた。ダンス、歌、殺陣、そして地球ゴージャスらしく、笑いもふんだんに盛り込まれている。

主演には、ここ数年目覚ましい活躍を見せる新田真剣佑。前回の地球ゴージャス公演「ZEROTOPIA(ゼロトピア)」に続く出演で、舞台初主演を飾る。ヒロインには数々の大作ミュージカルに出演している笹本玲奈。ほかに松本利夫(EXILE)、湖月わたる、森公美子ら、確かなキャストたちがそろった。

戦いに敗れ、記憶をなくした青年・シャチを演じる新田。シャチが流れ着いた小さな島・タバラで出会う、神の子を宿した女性・ステラに笹本。そして初演に引き続き、シャチと一緒に島に流れ着いた倭人・トドに岸谷、島の住人・ザーシャに寺脇が11年前と同じ役に再び挑む。

稽古の真っただ中に来阪し、記者発表会に臨んだ岸谷・寺脇・新田。その後、岸谷と新田への個別取材。岸谷は終始、やんちゃな我が子を見るように新田の言葉に目を細め、新田の表情豊かな反応と受け答えは岸谷への愛と信頼にあふれていた。会見のコメントも盛り込みながら、岸谷と新田への直撃インタビューを紹介しよう。

【地球ゴージャスを知ったのは?】

新田:ロスにいたころ、たまたま映像を観て『なんだこの舞台は!?』と思ったのが、あとでわかったんですが『星の大地に降る涙』の初演でした。役者になりたいと思い始めていたころで、それまでちゃんと舞台を観たことはなかったんですが、映像から感じた舞台のナマ感がとても印象に残っています。『ZEROTOPIA』の上演中に五朗さんからシャチ役でオファーをいただき、夢のようなお話で、すごいご縁を感じました。

【この作品を選んだ理由は?】

岸谷:お客様のリクエストが一番多かったのがこの作品だったこと。そして、初演は11年前ですが、作品のテーマ性から言って、今の世界の状況の方がこの演劇をぶつけるのにふさわしいのではないかと。今やるべき作品、今、世界に向けて発信する作品だなと思いました。でも、なによりも笑いがあり、観に来られたお客様が元気になれる作品なんです。「よし、明日元気出して仕事しよう」「頑張って学校行こう」と思ってもらえる、非常に前向きな作品なんですよ。そして芝居、歌、ダンス、殺陣の総合力を持ってシャチを演じきれるのは真剣佑しかいないと。真剣佑のシャチを想像して台本を書き直し、楽曲も2倍に増やしました。EXILEが作った主題曲“愛すべき未来へ”を、真剣佑が歌います。

【『ZEROTOPIA』を経て今回へ】

新田:『ZEROTOPIA』の時は、舞台のことは何もわからない状態でした。そんな中で、一から五朗さん、寺さんにいろんなことを教わり、身に付いたと実感しています。この作品で、さらに役者としてレベルアップできたら。でも、今回は芝居、歌、ダンス、殺陣という大きすぎる4つがギュウギュウ、役者が出来るすべてが詰め込まれた舞台で、もう、頑張ることが多すぎる!(笑)。ほんとは、帰ってすぐに稽古がしたいです。34名のキャストの皆さんが、一人一人エキスパートなので、困った時には、みなさんに支えてもらいながら、少しずつシャチを描いていきたいと思います。



【出会いを教えてください】

新田:どうしても地球ゴージャスに出たくて、映画で共演した神木隆之介君に「オレを出させてくれ」って頼み込んだんです。で、僕がオファーしました「僕でどうですか」って。

岸谷:もちろん、この身体能力に会ってみたかった。でも、まっけんが隆ちゃんを使って言ってきた、そのバトンタッチがおもしろくて(笑)。

新田:実現してよかったです、ほんとに。

【写真を見る】岸谷五朗&新田真剣佑が語る出会いと、お互いの魅力とは?撮影=西木義和


【新田さんの魅力は?】

岸谷:演劇人として持っている素質。これを開花させなければもったいない。演出家としてのオレの使命ですね。より大きく成長するのりしろがいっぱいある。それがもう見えているんですよ。うまくなるかどうかわからないっていうんじゃなくて、絶対なるものがもうここにある。稽古が大好きだから、余計に普通の人よりすごく伸びるんだね。みんなにとても愛されてるし。

【稽古は好き? 歌が好き? 舞台は好き?】

新田:稽古は最高です、楽しいです。僕は芝居と歌が大好きで、あと、アクションももちろん、小さい頃からやっていたので。舞台、好きです。舞台の楽しさを教えていただきました。でも、このカンパニーだからこそ楽しい。演出の五朗さん寺さんが、子供のようにかわいがってる地球ゴージャスなので、その愛をすごく感じます。そこにいることが出来て、僕も幸せですし、この作品で2年前より少しでも成長した姿を見せたいので、全力を尽くして頑張ります。ぜひ見逃がさないでほしいです。

【初めて舞台を観る人にメッセージを】

新田:最初に生で観た舞台が地球ゴージャスの『The Love Bugs』。『ZEROTOPIA』の前作です。この舞台に出たいと思わせてくれた、初めての舞台でした。僕は自分が夢をもらったように、いろんな方に夢を与えたいと思って臨んでいます。大阪のお客さんはアメリカンですよね。投げたものを、もっとデカいボールで返してきます。だから、大阪にはすべてブラッシュアップしたものを持ってきますよ!

【大阪のこと】

新田:『ZEROTOPIA』の時、みんなでお好み焼き食べに行ったんですよ。それがまた楽しくて(笑)。

岸谷:(笑)大阪はほんとに美味しいよね。

新田:今回も絶対、粉もの食べます!

岸谷:大阪城行った?

新田:映画とか、いつも大阪城ホールの前のホテルで取材するんですよ。でも、行けてないんです。じらされてます、天守閣見せられながら。

岸谷:ここにあったシアターBRAVA!っていう劇場で公演してた頃は、大阪城で毎日マラソンしてたよ。

きしたにごろう●1964年、東京都生まれ。94年に寺脇康文と演劇ユニット「地球ゴージャス」を結成。定期公演を行いつつ実力派俳優として活躍、他舞台の演出も手掛ける

あらたまっけんゆう●1996年、ロサンゼルス生まれ。14年より日本で活動を開始し、映画『ちはやふる』シリーズをはじめ、話題のドラマや映画に次々と出演し活躍中

STAGE ダイワハウスSpecial 地球ゴージャス二十五周年祝祭公演 「星の大地に降る涙 THE MUSICAL」 チケット発売中

結成25周年を祝し豪華キャストが集結。新演出版であの名作がよみがえる!


公演期間:5月3日(日祝)~14日(木) 会場:フェスティバルホール 作・演出・出演:岸谷五朗 演出補・出演:寺脇康文 出演:新田真剣佑、笹本玲奈、松本利夫(EXILE)、湖月わたる、愛加あゆ、島ゆいか、森公美子ほか 価格:S席12500円、A席10500円、B席8500円 問合せ:0570・200・888(キョードーインフォメーション) HP:https://www.chikyu-gorgeous.jp/25th/

高橋晴代・はーこ

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