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【12球団別・ドラフト指名難読選手】甲斐野央(東洋大)は「おう」? あの選手の名前はどう読むの?

文=藤山剣

【あのとき優勝をあきらめました… 阪神編】開幕戦は金星も、2戦目で1、2番をいじってしまう……
 高卒選手に好素材が多く、話題に事欠かなかった今年のドラフト。競合あり、一本釣りありと、例年以上に各球団の戦略が入り乱れた結果、非常に興味深い指名リストが仕上がった。

 すでに知れわたった選手、これから顔を売っていくであろう選手問わず、意外と難しいのが名前の読み方。各選手の能力分析などは11月後半に発売される『野球太郎No.029 2018ドラフト総決算&2019大展望号』に譲るとして、ここでは、難しい漢字が使われた選手、個性的な読み方をする選手をピックアップしてみた。この機会に、しっかりチェックしておこう。

セ・リーグの難読選手


■広島
6位:正随優弥(しょうずい・ゆうや)
亜細亜大/外野手

育成1位:大盛 穂(おおもり・みのる)
静岡産業大/外野手

 6位の正随優弥(しょうずい・ゆうや、亜細亜大)は、大阪桐蔭時代に4番打者として夏の甲子園で優勝を経験。「しょうずい」は、広島県中心にごくわずかに見られるかなり珍しい姓。自身も広島出身だ。

 静岡産業大から初めてのドラフト指名選手となった育成1位の大盛穂(おおもり・みのる)は、強肩の外野手。稲穂が「みのる」ように、育成から支配下登録へステップアップできるか。丸佳浩が目標とのこと。

■ヤクルト
 とくに難しい読みの選手は見当たらなかったが、2位の中山翔太(なかやま・しょうた、法政大)、3位の市川悠太(いちかわ・ゆうた、明徳義塾高)、4位の浜田太貴(はまだ・たいき、明豊高)、6位の鈴木裕太(すずき・ゆうた、日本文理高)、育成1位の内山太嗣(うちやま・たいし、栃木ゴールデンブレーブス)と、名前に「太」の文字が入った指名選手が5名。これは12球団でダントツ。この中から、太く育つ選手が現れることを期待したい。

■巨人
4位:横川凱(よこがわ・かい)
大阪桐蔭高/投手

6位:戸郷翔征(とごう・しょうせい)
聖心ウルスラ学園高/投手

育成2位:平井快青(ひらい・かいせい)
岐阜第一高/投手

育成4位:黒田響生(くろだ・ひびき)
敦賀気比高/内野手

 4位の横川凱(よこがわ・かい、大阪桐蔭高)は、凱旋の「凱」で、その文字には「勝ち名乗り」といった意味がある。投手にはもってこいの名前だ。

 6位の戸郷翔征(とごう・しょうせい、聖心ウルスラ学園高)、育成2位の平井快青(ひらい・かいせい、岐阜第一高)、は、それぞれ「しょうせい」、「かいせい」と読むが、育成4位の黒田響生(くろだ・ひびき、敦賀気比高)は、「きょうせい」ではなく「ひびき」なので要注意。

■DeNA
1位:上茶谷大河(かみちゃたに・たいが)
東洋大/投手

5位:益子京右(ましこ・きょうすけ)
青藍泰斗高/捕手

育成1位:宮城滝太(みやぎ・だいた)
滋賀学園高/投手

 1位の上茶谷大河(かみちゃたに・たいが、東洋大)は、そのままシンプルに「かみちゃたに」。珍しい姓だが、読みは難しくはない。

 5位の益子京右(ましこ・きょうすけ、青藍泰斗高)は、「ましこ」と読む。ちなみに、お笑いコンビU字工事の益子卓郎は「ましこ」だが、元バレーボール選手でタレントの益子直美は「ますこ」。

 育成1位の宮城滝太(みやぎ・だいた、滋賀学園高)は、「滝」を「だい」と読むのが高難度。沖縄出身。

■中日
1位:根尾昂(ねお・あきら)
大阪桐蔭高/内野手

3位:勝野昌慶(かつの・あきよし)
三菱重工名古屋/投手

 1位の根尾昂(ねお・あきら、大阪桐蔭高)は、今ドラフト一番の注目選手。「昂」は「上昇する」などの意味がある。「昴」(すばる)の文字と似ているが、下半分が微妙に違う。

 3位の勝野昌慶(かつの・あきよし、三菱重工名古屋)は、意外と正解が出にくい読みかもしれない。

■阪神
6位:湯浅京己(ゆあさ・あつき)
富山GRNサンダーバーズ/投手

 湯浅京己(ゆあさ・あつき)は聖光学院高からBCリーグ・富山GRNサンダーバーズに進み、1年でドラフト指名を勝ち取った好素材。富山GRNサンダーバーズからは、初の本指名選手となった。京己(あつき)は、やや読みづらいが、ファンの多い阪神だけに、活躍すればすぐに浸透しそう。

パ・リーグの難読選手


■西武
3位:山野辺翔(やまのべ・かける)
三菱自動車岡崎/内野手

4位:粟津凱士(あわつ・かいと)
東日本国際大/投手

育成1位:東野葵(とうの・あおい)
日本経済大/投手

育成2位:大窪士夢(おおくぼ・じゆ)
北海高/投手

 3位の山野辺翔(やまのべ・かける、三菱自動車岡崎)は、昭和末期から急激に増えた「翔」の字が使われているが、「かける」と読む。同じ読みのプロ野球選手は、ロッテの成田翔やDeNAの綾部翔がいる。

 4位の粟津凱士(あわつ・かいと、東日本国際大)は、「あわつ」と濁らない。また、名前の「凱」の字は、巨人の横川凱(よこがわ・かい)のところでも紹介したように「勝ち名乗り」などの意味がある。

 育成1位の東野葵(とうの・あおい、日本経済大)の姓は、一瞬迷うところだが、「ひがしの」ではなく「とうの」と読む。

 育成2位の大窪士夢(おおくぼ・じゆ、北海高)の、名前の読みはかなり凝っている。さすがに、すんなり読める人は少ないのではないか。「士」(=さむらい)の「夢」ということで、ぜひとも侍ジャパン入りを目指してもらいたい。

■ソフトバンク
1位:甲斐野央(かいの・ひろし)
東洋大/投手

3位:野村大樹(のむら・だいじゅ)
早稲田実/内野手

7位:奥村政稔(おくむら・まさと)
三菱日立パワーシステムズ/投手

育成4位:中村宜聖(なかむら・たかまさ)
西日本短大付高/外野手

 1位の甲斐野央(かいの・ひろし、東洋大)の「央」は「まんなか」という意味を持つ。ダイヤモンドの中央に立つ投手のイメージとマッチする。

 3位の野村大樹(のむら・だいじゅ、早稲田実)は、早稲田実時代の清宮幸太郎(日本ハム)とクリーンアップを組んでいたことで覚えている人もいるだろう。「大樹」は、一般的には「だいき」や「たいき」と読んでしまいそうだが、「だいじゅ」。

 7位の奥村政稔(おくむら・まさと、三菱日立パワーシステムズ)、育成4位の中村宜聖(なかむら・たかまさ、西日本短大付高)も、やや読みづらいので、お間違いなきよう。

■日本ハム
1位:吉田輝星(よしだ・こうせい)
金足農高/投手

3位:生田目翼(なばため・つばさ)
日本通運/投手

4位:万波中正(まんなみ・ちゅうせい)
横浜高/外野手

6位:田宮裕涼(たみや・ゆあ)
成田高/捕手

 1位の吉田輝星(よしだ・こうせい、金足農高)は今夏の甲子園を沸かせた好投手。漢字の使い方はやや斬新ながら、「こうせい」という読み方が記憶に残っている人も多いだろう。

 3位の生田目翼(なばため・つばさ、日本通運)は、知らないと読めない珍しい名字ではあるが、関東から東北にかけて、そこまで極端に少ないわけでもない。同じ漢字でも、「なまため」など別の読み方をする場合もある。

 4位の万波中正(まんなみ・ちゅうせい、横浜高)は、すべて漢字の名前ながら、父がコンゴ人、母が日本人のハーフ選手。身長190センチと体格にも恵まれており、身体能力も高い。

 6位の田宮裕涼(たみや・ゆあ、成田高)は、この漢字で「ゆあ」と読む。かなり個性的なパターンだが、特徴のある名前はファンの印象にも残りやすいので、むしろプラス。

■オリックス
2位:頓宮裕真(とんぐう・ゆうま)
亜細亜大/内野手

4位:富山凌雅(とみやま・りょうが)
トヨタ自動車/投手

育成1位:漆原大晟(うるしはら・たいせい)
新潟医療福祉大/投手

 2位の頓宮裕真(とんぐう・ゆうま、亜細亜大)は、珍しい姓で、全国に1000人程度とも言われる。

 4位の富山凌雅(とみやま・りょうが、トヨタ自動車)は、「とやま」ではなく「とみやま」。どちらの読みもポピュラーなので、ご注意を。

 育成1位の漆原大晟(うるしはら・たいせい)は、新潟医療福祉大から笠原祥太郎(中日、2016年4位)に続くドラフト指名となった。名前の「晟」の字は、明るい様子を表す。

■ロッテ
1位:藤原恭大(ふじわら・きょうた)
大阪桐蔭高/外野手

3位:小島和哉(おじま・かずや)
早稲田大/投手

7位:松田進(まつだ・しん)
Honda/内野手

8位:土居豪人(どい・ひでと)
松山聖陵高/投手

 1位の藤原恭大(ふじわら・きょうた、大阪桐蔭高)は「きょうだい」ではなく「きょうた」、3位の小島和哉(おじま・かずや、早稲田大)、「こじま」ではなく「おじま」、7位の松田進(まつだ・しん、Honda)は、「すすむ」ではなく「しん」。別の読みも考えられる名前だけに、気をつけたい。

 8位の土居豪人(どい・ひでと、松山聖陵高)は、「豪人」を「ひでと」と読む。191センチの長身から投げ下ろす最速149キロの直球が魅力の高卒右腕だ。

■楽天
2位:太田光(おおた・ひかる)
大阪商業大/捕手

4位:弓削隼人(ゆげ・はやと)
SUBARU/投手

7位:小郷裕哉(おごう・ゆうや)
立正大/外野手

8位:鈴木翔天(すずき・そら)
富士大/投手

育成1位:清宮虎多朗(せいみや・こたろう)
八千代松陰高/投手

 2位の太田光(おおた・ひかる、大阪商業大)は、お笑いコンビ爆笑問題の太田光とまったく同じ漢字だが、あちらは「ひかり」。読みがわずかに異なる。

 4位の弓削隼人(ゆげ・はやと、SUBARU)、7位の小郷 裕哉(おごう・ゆうや、立正大)ともに、名字の読み方がやや難しめ。

 8位の鈴木翔天(すずき・そら、富士大)は、「翔天」と書いて「そら」と読む。西武の山川穂高、外崎修汰、多和田真三郎、阪神の小野泰己ら活躍選手が続出し、勢力を拡大しつつある富士大出身だ。

 育成1位の清宮虎多朗(せいみや・こたろう、八千代松陰高)は、昨年のドラフトの目玉だった日本ハムの清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)と微妙にシンクロする名字だが、こちらは「せいみや」と読む。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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