(2)ワラビ、真室川・森の停車場 “推し”の産直・名人収穫、太く粘り強く

地元住民が採った、太く粘りが強いワラビ=真室川町新町

 「森の停車場」はJR真室川駅駅舎内の町所有スペースを活用した売店で、2004年に営業を開始した。新鮮な野菜から衣料品まで多岐にわたって取り扱う。春は朝採りの山菜が店頭に並んでおり、この時期はワラビがお薦め。太くて粘りが強いのが特徴で、一本漬けや、細かく刻むわらびたたきなどで味わえば、春の味覚を堪能できる。

 ワラビの提供時期は4月末~6月中旬で、多い時で1日50キロ以上販売することもある。他にはシドケやウルイ、コシアブラなどがずらりと並ぶ。今年は気温が高い影響で山菜全般の生育が早まり、5月上旬が最盛期だという。町内の山菜採り名人15人ほどが出品しており、売店を運営する六葉会(ろくようかい)の高橋幸穂代表は「毎年、苦労して質の高い山菜を集めてもらっている。多くの人においしく食べてもらいたい」と話す。

 夏にはブロッコリーやレタスなどの野菜が、秋以降は原木ナメコや最上伝承野菜「甚五右ヱ門(じんごえもん)芋」といった作物が人気を集める。

 年中無休で、営業時間は午前6時半~午後6時半(土日祝日は午後6時まで)。真室川町新町131の31。0233(62)3099。

JR真室川駅駅舎内の町所有スペースを活用し、季節の山菜や野菜などを取り扱う売店「森の停車場」

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