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岩手県保健福祉部は15日、利用者への暴行や虐待があったとして、同県紫波町犬渕の介護老人保健施設「白鷺」の運営法人を、介護保険法に基づく1年間(6月1日~来年5月)の全部効力停止処分としたと発表した。事実上の営業停止となる。介護老人保健施設に対する行政処分は、県内で初めて。
発表によると、同施設では昨年8月下旬、職員が入所者1人に暴行してけがを負わせたほか、同年9~10月に、入所者7人に対してシーツで車いすに縛り付けたり、ベッドからの移動を制限したりするなど、不適切な身体拘束を行った。
虐待に関する通報が町に寄せられ、町と県が調査・監査をした上で、今月2日付で処分を決めた。利用者は5月末までに他の施設に移動する。
暴行をした職員は昨年10月8日に傷害容疑で逮捕され、同月28日に盛岡簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。すでに退職している。伴