ソウル市九老区の保健所の外にまで並んで検査の順番待ちをする市民=27日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル市九老区の保健所の外にまで並んで検査の順番待ちをする市民=27日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は28日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から371人増え、計1万9077人になったと発表した。市中感染が359人、海外からの入国者の感染が12人だった。新規感染者数は前日の441人から減ったが、ソウル市城北区の「サラン第一教会」と光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の15日にソウル中心部で開かれた大規模集会に関係した感染者が増え続けている上、首都圏以外でも集団感染が相次いでいる。死者は前日から3人増え、計316人となった。

 1日当たりの新規感染者数は、首都圏での集団感染が本格化した今月14日以降、連続で100人を超えている。おおむね200~300人台で推移した後、27日は441人に跳ね上がり、南東部・大邱市で新興宗教団体での集団感染が起きた2~3月以降では初めて400人を超えた。28日は371人に減ったが、台風の影響で前日の検査数自体が少なかった。この15日間で新規感染者は4307人に上った。

 この日新たに確認された市中感染者359人を地域別に見ると、ソウル市が145人、京畿道が112人、仁川市が27人と、首都圏が284人を占めた。南西部でも感染者が増えており、光州市が17人、全羅南道が12人。このほか、忠清南道で9人、釜山市と大邱市でそれぞれ8人、忠清北道で5人、江原道と大田市でそれぞれ3人、世宗市と全羅北道、慶尚南道、済州道でそれぞれ2人、蔚山市と慶尚北道でそれぞれ1人の感染が確認された。

 サラン第一教会関連の感染者は、27日正午現在で計959人となった。同教会での集団感染は医療機関や保育園など、23か所に広がっている。15日にソウル中心部で開かれた大規模集会に関係した感染者は13市・道の計273人に増えた。

 首都圏のこれまでの感染者数は7200人となり、初めて大邱市を上回った。

 政府は「社会的距離の確保」を最高レベルの第3段階に引き上げる可能性も含め、感染拡大を抑える方策に腐心している。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認された12人のうち、8人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの4人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。


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