ソウル市内の自宅からソウル中央地検に向かう李氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル市内の自宅からソウル中央地検に向かう李氏=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】収賄や横領などの罪で懲役17年の実刑判決が確定した韓国の李明博(イ・ミョンバク)元大統領が2日、再収監された。

 ソウル中央地検はこの日午後、大法院(最高裁)で先月29日に実刑が確定した李氏を出頭させ、ソウル東部拘置所に移送した。

 2017年6月に旧城東拘置所から拡張移転した同拘置所は、全国の拘置所の中でも最新の施設を備えている。

 李氏は18年3月22日に身柄を拘束され、保釈されるまで約1年間、同拘置所で収監生活を送った。

 刑が確定した既決囚は、拘置所から受刑者分類作業を経て刑務所に移されるが、李氏は元大統領であり、高齢で持病もあることから刑務所には移さず拘置所で受刑する可能性もある。

 これまでに盧泰愚(ノ・テウ)、全斗煥(チョン・ドゥファン)両元大統領が刑の確定後も移監されず、拘置所や刑務所に収監された前例がある。

 収賄罪などに問われ、再上告審が行われている朴槿恵(パク・クネ)前大統領はソウル拘置所に収監されているが、警護の負担などから李氏と朴氏を同じ拘置所に入れることを避けたものとみられる。

 李氏は元大統領であることなどを考慮し、前回の収監時と同様に拘置所内の独房を使用する見通しだ。

 独房はトイレを含めて13.07平方メートル(3.95坪)で、テレビや寝具類、食卓兼テーブルなどが備え付けられている。これまでに元大統領が収監された際の例に倣い、専任の刑務官も指定される。

 李氏は懲役17年の刑が確定したが、捜査と裁判の間の約1年間、拘置所に収監されていたため、残りの刑期は約16年となる。満期出所の場合、95歳になる36年に釈放されることになる。


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