文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
文大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は25日、ソウル行政裁判所が24日夜に尹錫悦(ユン・ソギョル)検事総長に対する停職2カ月の懲戒処分の効力を停止する決定を下したことを巡り、混乱を招いたとして国民に向け謝罪した。 行政裁の決定翌日のこのような対応は、今回の事態を早期に収拾して国政を安定させ、防疫などの懸案解決に注力するとの意思を示したものと受け止められる。 青瓦台(大統領府)の康珉碩(カン・ミンソク)報道官によると、文大統領はこの日「裁判所の決定を尊重する」とし、「結果的に国民に不便と混乱を招くことになり、人事権者としておわび申し上げる」と話したという。 文大統領はその一方で、「裁判所の判断に留意し、検察も公正で節度のある検察権の行使について省察する機会にしてほしい」と述べた。 また、法務部と検察が安定した協力関係を通じ、検察改革や捜査権改革などを滞りなく推進するよう指示した。 これに先立ち文大統領は16日、法務部の検事懲戒委員会が尹氏に対して下した停職2カ月とする処分を承認し、検事総長の懲戒という事態に至ったことを任命権者として重く受け止めるとして国民に謝罪した。 それから9日で再び謝罪したことに対し、青瓦台の関係者は「新型コロナウイルス(の感染拡大)など、事実上国難を迎えた状況でいつまでもこの問題にかかりきりになってはいられないというのが文大統領の考え」とし、今回の謝罪は事態の収拾と国政の安定を目的としたものと説明した。 文大統領が国政の安定とともに法務部と検察の関係を回復させる意思を示したことから、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の辞意を近日中に受け入れ、内閣改造と青瓦台高官の入れ替えを行うとの見方が出ている。
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