ワクチン接種後、副反応に備えて待機する医療従事者(資料写真)=(聯合ニュース)
ワクチン接種後、副反応に備えて待機する医療従事者(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の疾病管理庁を中心に政府の各官庁で構成する「新型コロナウイルス予防接種対応推進団」によると、ワクチン接種による副反応とみられる症状が15日午前0時までの24時間に新たに28件報告された。 接種後の死者の新たな報告はなかった。これまでの死者は計16人。推進団は先ごろ、すでに報告された死者のうち8人について「接種後の副反応と死亡との因果関係が認めがたいケースと暫定的に判断した」と説明した。そのほかの死者については、この日午後に調査結果を発表する。 新たに報告された副反応のうち、強いアレルギー反応のアナフィラキシーとみられる事例は2件で、英アストラゼネカ製のワクチンが1件、米ファイザー製のワクチンが1件だった。残りの26件は頭痛、発熱、吐き気など比較的軽い症状だった。 韓国でワクチン接種が始まった先月26日以降、副反応の報告は前日に報告された8520件から多少減少し、累計8347件となった。これは前日までに接種を受けた計58万8958人の1.42%に当たる。 防疫当局は、1人に対して二つ以上の症状が現れた場合に重複して報告されたものを再分類したため、副反応の報告件数が減少することがあると説明した。 新たな副反応の報告のうちアストラゼネカ製のワクチンが25件で全体の89.3%を占めた。米ファイザー製のワクチンに関する報告は3件(10.7%)だった。累計ではアストラゼネカが8246件、ファイザーが101件。  アストラゼネカのワクチン接種者(56万2816人)がファイザーのワクチン接種者(2万6142人)を大きく上回るためとみられる。  接種人数に対する副反応の報告率は、アストラゼネカのワクチンが1.47%、ファイザーのワクチンが0.39%だった。 これまでに報告された副反応のうち軽度の症状以外では、アナフィラキシーとみられる事例が76件(アナフィラキシー様反応75件、アナフィラキシーショック1件)、重症の事例が7件だった。 専門家はアナフィラキシー様反応について、接種から2時間以内に呼吸困難やじんましんなどの症状が出るが、治療で好転することが多いと説明している。
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