会見を行う丁首相(左)とジャハンギリ副大統領(国務総理室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
会見を行う丁首相(左)とジャハンギリ副大統領(国務総理室提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【テヘラン聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は11日、イランの首都テヘランでジャハンギリ第1副大統領と会談した。丁首相は会談後に行った共同記者会見で、「イラン核合意を巡る当事国間の建設的な対話の進展を側面から支援する用意がある」と述べた。

 米国の対イラン制裁で韓国内の銀行にイランの資産70億ドル(約7675億円)が凍結されている問題については、「イランを含む関連国と協力を強化しなければならない」と強調した。米国や英国、フランス、ドイツなど関連国を説得してイラン核合意の修復を支援し、イランの凍結資産問題を解決する考えとみられる。

 丁首相のイラン訪問は凍結資産を巡る対立の解消と関係改善を目指す文在寅(ムン・ジェイン)大統領の意思を受けて決まったとされる。韓国首相のイラン訪問は44年ぶり。

 ジャハンギリ副大統領は丁首相に対し、資産凍結について遺憾を示し、「一日も早く問題を解決することを望む」と促した。

 一方、両氏は米国の制裁とは関係なく、推進可能な人道分野での協力を拡大することで合意したほか、核合意の修復に備えて「経済協力点検協議体」を設置し、協力対象事業を事前に準備することにした。

 丁首相はイラン革命防衛隊が1月に韓国船籍のタンカーを拿捕(だほ)した問題に関して、「航行の自由が保障されなければならない」として、再発防止を求めた。


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