外国文出版社が公開した通川外交団休養所=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
外国文出版社が公開した通川外交団休養所=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対外向け出版物を発行する外国文出版社は28日、北朝鮮在住の外国人を対象にした休養施設「通川外交団休養所」を公開した。南東部の景勝地・金剛山付近の江原道通川郡にあり、「一度に数十人の客を受け入れ、治療と休養ができる総合的な奉仕基地」と紹介した。 同施設を新設したのか既存の施設を改築したのかは明らかにしていない。北朝鮮の伝統的な休養地である通川郡に党と特殊機関の療養施設が多数あったため、既存の施設を改築した可能性がある。南北協力事業の金剛山観光事業を手がけていた韓国の現代峨山が金剛山に建設した施設は高城郡にあるため、韓国側の施設を活用したものではないとみられる。 同施設は北朝鮮在住の外交関係者を対象としているが、国際電話番号が記載され、英文でも紹介しているため、海外の観光客もターゲットにしているようだ。独自の金剛山観光事業推進と投資誘致計画の実質的な一歩ともみられる。 金剛山は1998年に韓国人観光客が訪問したことを皮切りに南北交流の象徴となってきた。だが、2008年7月に韓国人観光客が北朝鮮兵士に射殺されたことを受け、観光は中断された。 北朝鮮は金剛山観光事業を推進しており、元山・通川・金剛山を年間100万人以上の外国人観光客が訪れる国際観光都市に育成する計画を発表している。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が2019年に金剛山を視察し、韓国側施設の撤去を指示。20年12月に金徳訓(キム・ドクフン)首相が金剛山観光地区を「われわれ式に建設」するよう指示していた。 今年3月には金剛山観光地区が含まれたとみられる「東海岸地区国土建設計画」を承認した。
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