感染防止策「社会的距離の確保」の最高段階が適用される首都圏の飲食店・カフェの営業時間は午後9時までに制限されている=(聯合ニュース)
感染防止策「社会的距離の確保」の最高段階が適用される首都圏の飲食店・カフェの営業時間は午後9時までに制限されている=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は2日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1961人増え、累計25万5401人になったと発表した。市中感染が1927人、海外からの入国者の感染が34人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(2025人)から64人減り再び2000人を下回ったが、58日連続で1000人を超えた。7月初めから本格化した流行の「第4波」が2か月近く続いており、全国的な感染拡大の勢いは収まる兆しが見えない。

 

 感染力の強い変異株「デルタ株」が流行するなか、市中感染者のうち人口が集中している首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)が占める割合が再び70%を上回ったのに加え、全国的に大規模な人口移動が予想される秋夕(中秋節、今年は9月21日)連休を控え、感染規模の拡大が懸念されている。

 政府はこのような状況を踏まえ、秋夕連休を含め約1か月適用する感染防止策「社会的距離の確保」のレベル調整案をあす3日に発表する予定だ。現在、首都圏は最も高い第4段階、首都圏以外の地域は原則第3段階が適用されている。

 新たに確認された市中感染者1927人を地域別にみると、ソウル市が555人、京畿道が688人、仁川市が120人で、首都圏が計1363人と全体の70.7%を占めた。市中感染者全体に占める割合は先月31日から3日連続で7割を超えた。

 首都圏以外の地域では、忠清南道が93人、釜山市が69人、大邱市が66人、大田市が60人、慶尚南道が53人、蔚山市が42人、慶尚北道が41人、光州市が40人、忠清北道が27人、江原道が25人、全羅北道が18人、全羅南道が12人、済州道が11人、世宗市が7人の計564人だった。

 

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは34人で、このうち5人は空港や港湾での検疫で判明した。残りの29人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から11人増え、計2303人となった。韓国国内の平均致死率は0.90%。

 重篤・重症患者は371人で、前日から28人減った。

 前日の検査件数は7万1372件で、前の日より1万3943件多かった。ほかに臨時検査所での検査件数が11万4870件だった。

 


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