ソウル市松坡区のオリンピック公園に設置されている臨時検査所で検査の順番を待つ市民=27日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル市松坡区のオリンピック公園に設置されている臨時検査所で検査の順番を待つ市民=27日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は28日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から2289人増え、累計30万5842人になったと発表した。市中感染が2270人、海外からの入国者の感染が19人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(2383人)より94人少ないものの、過去5番目の多さとなる。火曜日に発表される月曜日の感染者数としては、前週(1729人)より560人多く、過去最多となった。

 先週土曜日(25日)に発表された新規感染者数は初めて3000人を超えており、これに比べると少ないものの、週末の検査件数の減少が一部影響したと考えられる。1週間のパターンとして水曜日から再び急増する可能性もある。

 感染力の強い変異ウイルスのデルタ型が流行している上、秋夕(中秋節、今年は9月21日)連休中には大規模な人の移動があった。今週末には建国記念日「開天節」(10月3日)の3連休が控えており、全国的な感染者急増が依然として懸念される。

 この日新たに確認された市中感染者2270人を地域別にみると、ソウル市が837人、京畿道が718人、仁川市が123人で、首都圏が計1678人と全体の73.9%を占めた。2日連続で1600人を上回った。

 首都圏以外の地域は、大邱市が126人、慶尚北道が73人、慶尚南道が63人、忠清北道が59人、大田市が54人、忠清南道が46人、全羅北道が42人、釜山市が29人、光州市が28人、江原道が26人、全羅南道が18人、蔚山市が17人、済州道が7人、世宗市が4人の計592人。首都圏以外の地域が全体に占める割合は前日に29.0%まで上がったが、この日は26.1%に小幅低下した。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは19人だった。このうち3人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの16人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 死者は前日から8人増えて計2464人となった。韓国国内の平均致死率は0.81%。重篤・重症患者は324人で、前日より5人多い。

 週明け27日の検査件数は5万9638件で、前の日より1万9640件多かった。ほかに臨時検査所での検査件数が15万664件だった。


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