新型コロナウイルスの検査の順番を待つ人たち(資料写真)=(聯合ニュース)
新型コロナウイルスの検査の順番を待つ人たち(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は今週、新型コロナウイルスの感染状況を見ながら現在の防疫措置強化を延長するかどうか決定する方針だ。感染拡大の勢いは確実に衰えているというのが政府の見方だが、新規感染者数が減っても重症患者関連の指標にはまだ改善が見られない。政府が27日に発表する12月第4週の「新型コロナ危険度」も注目される。

 政府は18日午前0時から来年1月2日までの16日間を特別防疫期間とし、私的な集まりを最大4人に制限し、不特定多数の人が利用する施設の営業時間を短縮させるなど、防疫措置を再び強化した。今週末には1月3日以降の扱いを決める必要がある。

 1日当たりの新規感染者数の増加は抑えられつつある。今月26日の発表によると、午前0時までの24時間に国内で新たに確認された感染者は5419人で、1週間前(19日発表、6233人)より814人少なく、2週間前(12日発表、6683人)に比べると1264人減となった。また、12月第3週は新規感染者数が7000人を上回る日が4日あったのに対し、第4週は1日にとどまった。政府はこれを、6~17日の防疫措置の効果とみている。

 18日以降は防疫措置をさらに強化する一方、新型コロナワクチンの3回目接種の促進にも取り組んできた。

 一方、政府は27日、ここ1週間の新型コロナの危険度を示す予定だ。11月第4週から全国単位では4週連続、首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)については11月第3週から5週連続で、最も上のレベルの「非常に高い」となっており、これに変化があるか注目される。

 ただ、重篤・重症患者数は12月21日以降、1000人以上の高止まりが続く。首都圏の場合、重症患者用の病床は25日午後5時時点で82.5%が使われ、飽和状態の目安の80%を超えている。

 政府は、全体の感染者数が減り始めてから4~5日後に重症患者数の減少がみられると説明している。今週には重症患者数の増加に歯止めがかかる可能性があるが、短期間での急減は見込めないという声も強い。

 新たな変異株「オミクロン株」の市中感染の急速な広がりと、年末年始に増える人の移動・集まりも懸念材料に挙げられる。 


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