仁川国際空港の第1旅客ターミナル(資料写真)=(聯合ニュース)
仁川国際空港の第1旅客ターミナル(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国土交通部が8日発表した統計によると、4月の国際線・国内線旅客数は378万4000人で前月比31.2%増加した。国際線が64万4000人で同55.4%、国内線が314万人で同21.7%、それぞれ増加した。 国際線は前年同月比では約3.6倍の大幅増となった。政府が3月下旬から新型コロナウイルスワクチンの接種完了者を対象に入国時の隔離を免除したことで需要が急回復した。今月からは政府が国際線の運航回数を週420往復から週520往復に増便するため、国際線旅客数はさらに伸びる見通しだ。 ただ、航空業界では政府の積極的な努力を歓迎する一方で、防疫当局の厳格な防疫措置が続いていることを懸念する声もある。国土交通部は今年末までに国際線の運航便数をコロナ前の2019年の50%水準まで回復させる方針を示したが、防疫当局は入国者に対するPCR検査と、ワクチン未接種の子どもの隔離措置を維持しており、官庁間の政策の不一致も指摘される。 現在、海外旅行客は現地と韓国内で最低3回のPCR検査などを受ける必要がある。入国前のPCR検査の費用は4人家族なら総額100万ウォン(約10万円)ほどに上り、旅行者にとって大きな負担だ。 また、子どものワクチン未接種者に対する隔離措置は家族連れの旅行客が多い東南アジア路線の需要回復の妨げとなっている。航空各社は政府の国際線運航拡大に合わせて増便しているものの、航空大手のアシアナ航空がベトナムのダナン、ニャチャン路線などの再開を7月に1カ月延期するなど、東南アジア路線に関しては運航再開を先延ばししている。 格安航空会社(LCC)の関係者は「海外旅行の潜在需要は十分あるにもかかわらず、防疫政策のためすぐに海外旅行に行く人は多くない」と話している。
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