8月31日にソウル近郊の京畿道で実施された合同野外機動訓練で、砲弾を発射する在韓米軍の自走砲=(聯合ニュース)
8月31日にソウル近郊の京畿道で実施された合同野外機動訓練で、砲弾を発射する在韓米軍の自走砲=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国の両軍が1日、今年下半期の合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」を終了する。韓国政府と軍は、UFSにより政府レベルの危機管理と合同作戦支援の手順の熟達を図り、北朝鮮の局地的挑発と全面戦に備えた国家総力戦の遂行能力を養ったと評価している。

 韓米は先月16~19日に事前演習となる危機管理演習を実施し、22~26日にUFSの第1部を行った。29日に始まった第2部がこの日終わる。

 第1部では戦時や災害など国家の非常事態に対応する政府の「乙支演習」と韓米の軍事演習を統合して実施し、戦時体制への転換と国家総力戦遂行の能力を養うことに重点を置いた。第2部では首都圏の安全確保のための反撃作戦の熟達を図った。2019年以降は1年の間に分散して行われていた合同野外機動訓練も大規模に実施し、演習の成果を最大化するとともに韓米の同盟関係を内外に誇示したと軍は説明している。

 韓米は、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に向け、韓国軍主導の未来連合軍司令部の完全運用能力(FOC)検証も並行して実施した。軍は今回の演習について、「実戦的な戦区級の戦争演習を正常に行った」と評価した。

 北朝鮮は事前演習2日目の先月17日、黄海に向けて巡航ミサイル2発を発射した。また、宣伝メディアを使って韓米演習を連日非難した。

 軍当局は北朝鮮が新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)や短距離弾道ミサイルなどの発射準備を続けていると判断しており、UFSの終了後にミサイル発射などの挑発に踏み切る可能性もある。


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