韓国　きょうのニュース（１１月４日）

◇爆撃機など北朝鮮軍用機が約１８０回飛行か　空対地射撃も　韓国軍合同参謀本部は４日午前１１時ごろから午後３時ごろまでに北朝鮮軍用機の約１８０の飛行航跡を確認したと発表した。１機が離着陸を繰り返すと複数の航跡が残るため、何機が動員されたかは分析中だ。韓国と米国がステルス戦闘機など約２４０機を動員して大規模な空軍合同訓練を実施している中、北朝鮮が旧型戦闘機と推定される軍用機を出撃させて対抗するのは異例だ。合同参謀本部によると、北朝鮮の軍用機は韓国軍が有事の際に備えて北朝鮮上空に設定している「戦術措置線」を越えず、内陸や朝鮮半島東側の東海と西側の黄海など多数の地域で航跡が確認された。北朝鮮はミグやスホイ系の戦闘機のほか、爆撃機も飛行に動員し、一部の爆撃機は空対地射撃を行ったという。韓国空軍は最新鋭ステルス戦闘機Ｆ３５Ａなど約８０機を緊急発進させた。◇警察トップ　雑踏事故発生後も就寝中で連絡つかず　１５０人以上が亡くなったソウル・梨泰院の雑踏事故が発生した先月２９日の夜、警察トップの尹熙根（ユン・ヒグン）警察庁長が事故の発生を知らないまま就寝していたことが分かった。警察によると、尹氏は休日のこの日、実家のある中部の忠清北道堤川市を訪れ、午後１１時ごろ就寝した。事故発生後の午後１１時半すぎに警察庁の担当官から事故を知らせる携帯電話のショートメッセージが届いたが確認せず、２０分後にかかってきた電話にも出なかったという。◇雑踏事故の原因解明に注力　目撃者ら８５人から聞き取り　ソウルの繁華街、梨泰院で発生した雑踏事故で、警察の特別捜査本部はまず事故原因の解明を急いでいる。孫済漢（ソン・ジェハン）特捜本部長はこの日、これまでに目撃者や負傷者ら計８５人からの聞き取り調査を終えたと発表。一方、現場付近の防犯カメラなどの映像１４１件を確認しており、国立科学捜査研究院では３Ｄシミュレーションにより当時の状況を再現していると説明した。　◇サッカーＷ杯　事故受けソウルでの街頭応援実施せず　大韓サッカー協会は、ソウル・梨泰院での雑踏事故を受け、今月２０日に開幕するワールドカップ（Ｗ杯）カタール大会の街頭応援を実施しないことを決めたと発表した。同協会は「梨泰院の惨事（事故）が起きてから１カ月も経たない時期に同じ市内で街頭応援を行うのは国民感情にそぐわないと判断した」とし、「遺族やつらい経験をした多くの方々の慰めになることを願って最終決定を下した」と説明した。◇韓独首脳が会談　北朝鮮問題での緊密な連携で一致　尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領はソウルの大統領室庁舎でドイツのシュタインマイヤー大統領と首脳会談を行い、北朝鮮問題での緊密な連携を確認した。尹大統領は会談後の共同記者会見で、「両首脳は北による最近の度重なるミサイル挑発に対する深刻な憂慮を共有し、北のさらなる重大な挑発があった場合に国際社会の一致した対応を引き出すため緊密に連携していくことで合意した」と述べた。北朝鮮の人権状況の改善に向けた協力の強化でも一致したと伝えた。◇尹大統領の支持率２９%に低下　雑踏事故対応で評価分かれる　世論調査会社の韓国ギャラップが発表した調査結果によると、尹錫悦大統領の支持率は前週より１ポイント低い２９%で、再び３０%を下回った。不支持率は１ポイント上昇の６３%だった。尹大統領の支持率は９月第３週の３３%から翌週は２８%に下がり、５週連続で２０%台にとどまった。１０月最終週に３０%台を回復したが、１週間でまた２０%台に下落した。韓国ギャラップによると、支持と不支持の両方で、１５０人以上が亡くなったソウル・梨泰院の雑踏事故が理由に挙がり、言及も多かった。事故の対応に関し相反する評価があったという。◇雑踏事故　現場に面するホテルが無断増築で５千万円支払い　ソウル・梨泰院の雑踏事故の現場に面したハミルトンホテルが無断増築を摘発され、９年間にわたり５億ウォン（約５２００万円）を超える履行強制金（一種の罰金）を支払っていたことが分かった。ソウル市住宅政策室がソウル市議会の金泰洙（キム・テス）議員（与党「国民の力」）に提出した資料によると、ハミルトンホテルは２０１３年から本館と別館の双方で無断増築を摘発され、これまでに計５億５５３万３８５０ウォンの履行強制金を支払った。増築により一帯の通行路が狭くなり、人々が密集する要因になったとの指摘も出ている。◇ＢＴＳのＪＩＮが軍入隊延期取り消しを申請　早ければ年内に陸軍入隊　人気グループ、ＢＴＳ（防弾少年団）のメンバー、ＪＩＮ（ジン）さん（２９）が兵務庁に軍入隊延期の取り消しを申請したことが４日、分かった。早ければ年内に兵役に就く。現行の兵役法では、海軍、空軍、海兵隊への入隊は満２８歳まで可能なため、ＪＩＮさんは陸軍に入隊し、兵役の義務を果たすことになる。