チェ・ソンボム署長(資料写真)=(聯合ニュース)
チェ・ソンボム署長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルの梨泰院で159人が亡くなった雑踏事故を捜査する警察庁特別捜査本部は5日、梨泰院を管轄する竜山消防署のチェ・ソンボム署長の逮捕状を再請求しないと発表した。 特別捜査本部は先月末、業務上過失致死傷の容疑でチェ氏の逮捕状をソウル西部地検に請求したが、検察は同氏の過失と犠牲者の死亡との間の因果関係が不明確だとして補完捜査を要求。同本部は追加捜査でチェ氏の逮捕理由を補強できず、検察との協議の上で逮捕状を再請求しないことを決めた。チェ氏は来週中に書類送検される見通しだ。 特別捜査本部は一方、警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長については、多くの人が集まる状況での安全管理に法的な義務を負わないとの理由で「嫌疑なし」とする予定だ。 警察を所管する行政安全部やソウル市などの上級機関に対する捜査も検察に引き継がず、特別捜査本部の段階で終結する可能性が高い。 同本部は事故の一次的責任を負う機関は竜山区庁だと判断し、朴熙英(パク・ヒヨン)区長らを逮捕した。上級機関の行政安全部やソウル市については、事故の予見可能性と結果に対する責任の帰属を立証するのは困難だとし、事実上「嫌疑なし」とすることを暫定的に決めたとされる。
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