昨年11月13日、カンボジア・プノンペンで首脳会談を行う尹大統領(左)とバイデン大統領=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
昨年11月13日、カンボジア・プノンペンで首脳会談を行う尹大統領(左)とバイデン大統領=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ワシントン聯合ニュース】韓国の金聖翰(キム・ソンハン)国家安保室長は訪問先の米ワシントンで7日(現地時間)、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の国賓訪米を契機に、韓米同盟の対北核抑止の実行力を一層強化する方策を積極的に模索することにした」と韓国メディアの特派員に語った。金氏は「日増しに高度化する北の核とミサイル脅威に対し、(韓米両国は)朝鮮半島の平和と安定を守ることに集中する」とした。韓国大統領室は7日夜(日本時間)、尹大統領が4月末にバイデン米大統領の招きで国賓として訪米し、韓米首脳会談を行うと発表している。

 金氏は「米国は対北拡大抑止の公約が揺るぎないことを改めて示しながら、現在進行中の多様な戦略資産の展開と合同訓練が、米国の防衛公約を韓国国民が信頼する契機になることを期待している」と述べた。

 5日にワシントン入りした金氏は、ブリンケン国務長官やサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、国防総省のカール次官(政策担当)らバイデン政権の外交安保担当の高官と会い、70周年を迎えた韓米同盟の強化、発展策について意見を交わした。尹大統領の訪米確定を受け、その意味と成果の最大化に向けても踏み込んで話し合ったという。

 金氏は「国賓訪問を通じ、この70年間の韓米同盟の歴史と成果を振り返り、今後の発展の方向性と詳細な内容を具体化していく」と説明した。両国が実務協議を重ねながら尹大統領の訪米準備を進める計画だ。

 韓米は供給網(サプライチェーン)構築をはじめ、原子力や宇宙、クリーンエネルギー、サイバー分野でも協力を強化していくと言及した。米国の産業政策により半導体や電気自動車(EV)分野の韓国企業の不利益が懸念される問題に関しても、両国で意思疎通を図りながら措置を模索すると強調した。

 一方、韓国政府がこのほど徴用問題の解決策を発表したことに関し、金氏は「米国側は韓日関係改善に向けたわが政府の決断を高く評価し、持続可能な両国関係発展につながるよう、引き続き尹大統領と日本の岸田文雄首相を支持すると述べた」と伝えた。


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