自衛艦旗を掲揚して釜山に入港した海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」=29日、釜山(聯合ニュース)
自衛艦旗を掲揚して釜山に入港した海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」=29日、釜山(聯合ニュース)
【釜山、ソウル聯合ニュース】日本の海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が29日、韓国主催の多国間海上訓練に参加するため、自衛艦旗を掲げて韓国南東部の釜山に入港した。

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 自衛艦旗は韓国で「日本軍国主義の象徴」と見なす声のある旭日旗の一種で、自衛隊の船舶は法に基づき国旗と共に自衛艦旗を掲揚することになっている。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前政権は2018年の韓国海軍主催の国際観艦式で海上自衛隊に掲揚自粛を求め、日本がこれに反発して参加を取りやめた経緯がある。

 だが、国防部は今月25日、自衛隊の艦艇が自衛艦旗を掲げて入港することは「国際的な慣例」だとして問題視しない姿勢を示した。同部のチョン・ハギュ報道官は記者会見で「外国の港に艦艇が入港する場合、通常はその国の国旗や軍隊または機関を象徴する旗を掲げる」とし、「これは世界的に通用する共通事項と承知している」と述べていた。

 多国間訓練は大量破壊兵器の拡散防止を目的に南部・済州島南東の海上で31日に実施され、韓国や米国、日本、オーストラリアが参加する。

 訓練後には李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官が艦上から訓練に参加した各国の水上艦を観閲する。韓国の国防相が自衛隊の艦艇を観閲するのは今回が初めてで、「はまぎり」の乗組員らは李氏に向かって敬礼することになる。

 ただ、訓練のスケジュールは気象状況により変更になる場合がある。


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