イチゴ産出額日本一を誇り、「いちご王国栃木の首都」をキャッチコピーとする真岡市が、市の認知度向上を目指したPR動画を制作し、動画投稿サイト・ユーチューブなどで公開を始めた。イチゴづくしのミュージックビデオのような内容で、首都圏などへアピールするのが狙いだという。

 動画のタイトルは「もおかのいちご物語」。公募型プロポーザルで、都内のエンターテインメント企業がつくった。市によると、今後、公開される予定の市制施行70周年記念動画なども含め、費用は約900万円だった。

 動画は4分22秒。アイドルグループ「HKT48」の元メンバー神志那結衣さんが「いちご王国のお姫様」を演じ、絵本の中のような世界で踊る。二宮金次郎の像、いちごバスや停留所、SLもおかなど、市を象徴するものも次々に登場する。

 動画は、イチゴ関連の商品や風景の写真などを切り抜いて貼る「コラージュ」という技法を活用しており、市によると、自治体PR動画としては珍しい作りだという。

 動画で流れるメロディーもオリジナルの楽曲。

 「みんなに届けたい もおかのいちご いちごを食べると みんなが笑顔」といった文言のほか、「甘くてかわいい とちあいか」「真っ赤に照れてる とちおとめ」など品種名も出てくる。

 石坂真一市長は「曲に合わせたオリジナルの振り付けを考え、幅広い世代の方に親しまれるよう活用していく」と話す。子どもに踊ってもらうことを想定しているという。

 動画は市役所のデジタルサイネージやユーチューブで公開している。(津布楽洋一)