似ている。記者席から眺めていると改めてうり二つだと感じる。中日の「1番・中堅」を担う三好の打撃フォームだ。バットのヘッドを投手側に倒し、右足を上げてスイングする姿は近本そのもの。違いは右足のタメの時間が三好の方が少し短いくらいか。近本も「そっくりでしょ」とうれしそうに笑う。

 三好に聞いてみると、オフに片岡ヘッドコーチの助言を受けて、打撃改造に着手したという。それまではスイング時にバットのヘッドが遠回りしていたそうだが、「バットが体から離れなくなった」ことで体の近くでボールを捉えることができるようになり「“体の中”で打てる」と効果を実感している。独特の打撃フォームだけに「最初はやっぱり慣れが必要だった」と振り返るが、自分のものにしようと日々研さんを積んでいる。

 近本には2月に沖縄で行われたオープン戦であいさつを交わしたという。今後の成長を“本家”も見守っているはずだ。(山本直弘)