▽1回戦 会津工3−2郡山

 会津工が郡山との接戦を制した。会津工は一回、1死一、三塁から小鮒の左越え二塁打などで2点を先制。二回は渡部学の二塁打から1点を加えた。主戦高野が3安打2失点で完投。郡山は八回まで毎回走者を出したが、一本が出なかった。


■「打たせて取る投球できた」 主戦高野9回完投

 会津工の主戦高野一成は3安打2失点で完投し、チームを勝利に導いた。春季大会では会津支部予選を通じて初めて9回を投げ抜いた。「広角に散らし、打たせて取る投球ができた」と胸を張った。

 昨秋の県大会は1回戦で先発し、4回7失点で降板した。チームは七回コールドで敗れた。中盤以降のスタミナ切れを課題に挙げ、冬場の練習に臨んだ。走り込みや下半身強化を重点にトレーニングを重ねた。足腰が安定し、制球力に磨きがかかった。

 八回まで毎回走者を出しながら要所を抑えた。八回には四死球を続け、犠打と犠飛で1点差に詰められた。続く2死二塁の窮地で郡山の主戦森川凌成を迎えた。自信のある直球を外角低めに投げ込み、見逃し三振に仕留めた。九回2死、最後の打者を遊ゴロに打ち取るとマウンド上で雄たけびを上げた。

 2回戦は3月の選抜高校野球大会(センバツ)に出場した学法石川と対戦する。「一回一回を丁寧に投げ、最少失点で抑える」と静かに闘志を燃やした。


 ▼郡山・森川凌成(2番手で登板し7回無失点)課題の制球力が克服でき、厳しいコースに投げ切れた。10奪三振は収穫になった。常に安定した投球をしたい。