『べき思考』の人に振り回された、なんて経験はありますか?
自分のことならまだしも、他人にまで押しつけられては、迷惑極まりないですよね。
今回は筆者の友人から聞いた、孫に対してアリエナイ行動を起こした姑のお話です。

夫や両親に頼りつつ子育てに励むママ

私は、3歳の息子がいるフルタイムワーママです。

働きながら育児をするのは思っていた以上に大変ですが、息子の笑顔を見るたびに元気をもらえています。

ありがたいことに近所に実家があるので、夫も私も残業のときには両親が息子のことをみてくれていて。

すくすく成長していく息子の姿を励みに、毎日楽しく暮らせていました。

苦手な姑に息子を任せることに……

しかしあるとき、農作業していた母が転んだ拍子に足を捻挫。

全治1か月と診断され、思うように動けないようでした。

加えて父も、流行り病にかかってしまったのです。

『1週間は孫の世話ができなさそう』と伝えられたときには、心配の気持ちだけでしたが……。

なんと、同じタイミングで夫もインフルエンザにかかり私1人で育児をすることに!

1週間であればなんとかなる、と思っていたのですが、ちょうど大きなプロジェクトを任されて多忙な時期。

その日だけはどうしても遅くまで仕事がかかりそうで、息子のお迎えが遅くなりそうでした。

そこで、夫から提案されたのが“姑に頼むこと”。

実は姑も近所に住んでいるのですが、私は苦手意識を持っていて。

というのも、何でも『〜〜できないとダメ』『〜〜すべき』と考えを押しつけてくるからです。

夫もそれが嫌だったようであまり会ってはいませんでしたが、非常事態だったので頼むことに。

しかし、それが大きな間違いでした。

なんと病院から電話が!?

姑に連絡すると、2つ返事でOK。

当日は、姑に保育園に通う息子のお迎えと晩ご飯をお願いしました。

いつもとは違う環境でも安心できるよう、姑には事前に息子の大好物の料理を作って渡していたのですが……。

仕事中、見知らぬ番号から電話が。

「K太くんのお母さんですか!?」

なんと、病院から電話がかかってきたのです!

卵アレルギーなのに食べるよう強要された!

同僚に無理を言い、急いで息子のもとへ向かうと……。

「オムライスを食べて嘔吐したようです」
と医師から伝えられました。

それを聞いてびっくり!

息子は【卵アレルギー】で、私はオムライスなんて作ってなかったからです。

すぐに姑に問い詰めると、いじけたような口調で真相を話しだしました。

「男の子なんだから我慢できると思った」
「アレルギーなんて克服すべき」
「卵食べられないなんてダメよ」

息子が卵アレルギーと知っているにもかかわらず、勝手に食べさせたのです!

これを聞いて、医師も看護師も大激怒。アレルギーを克服させたいという気持ちはわかりますが、そのためには、段階を踏んで慣れさせる必要があります。

それに、体質にもよるので全員が克服できるとも限りませんよね。

私からの電話で駆けつけた夫に怒鳴られるも、まだ姑は『だって〜』と言っていて。

これをきっかけに、絶縁状態になりました。

今でも姑から何度か連絡がくるようですが、夫は完全無視。

義父も他界しているので、1人寂しく生活しているようです。

アレルギーは命に関わることもあります。軽くとらえずにいてもらいたかったですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい