バレーボール男子のV1リーグで2季ぶり10度目優勝を飾ったサントリーは25日、山村宏太監督が黒鷲旗全日本男女選抜バレー(5月1日〜6日、Asueアリーナ大阪)を最後に勇退することを発表した。

 山村氏は現役時代にサントリーでプレーし、日本代表のミドルブロッカーとして2008年北京五輪の自力出場に貢献。17年の引退後はサントリーのコーチを務め、20年からチームの指揮を執った。Vリーグでは4季連続で決勝に進み、3度の優勝(21年、22年、24年)に導いた。また、昨年5月のアジアクラブ選手権優勝、同12月の世界クラブ選手権では日本勢初の銅メダルを獲得するなど、常勝チームに成長させた。

 山村監督はサントリーを通じてコメントを発表した。

 「現役を引退した後、サンバーズで監督、コーチを7年間させていただき多くの経験を積みました。特に監督になってからは、毎年Vリーグの決勝に進むことができ、選手とスタッフには感謝しかありません。監督としても、人としても未熟者ですが、周囲のサポートのお陰でここまでやってこられたと思います。

 自分自身、まだまだ成長しなければならないという思いがあり、勝手ではありますが、今回の決断をしました。今後に関しては決まっていない状況ですが、更なる成長を遂げ、どんな形であれバレー界を盛り上げていければと思っています。 サンバーズのことを心から好きですし、今後も一番強いチームであり続けるために、皆が成長し続けなければいけないと思います。最後になりますが、いつも声をかけてくださった皆様ありがとうございました。今後も見かけた際には気軽にお声がけ下さい。サンバーズのことが大好きな監督、山村より」