【津】三重県発祥の生涯スポーツ「SSピンポン」を楽しむ催し「第8回SSピンポン祭り」(県SSピンポン協会主催)が4日、津市一身田大古曽の県身体障害者総合福祉センターであった。県内外の小学生―80代105人が参加し、ダブルスの熱戦を繰り広げた。

 SSピンポンは視覚障害者向けのサウンドテーブルテニスを健常者も共に楽しめるよう考案した生涯スポーツで、金属球が入った球とラバーのないラケットで台とネットの隙間を転がすように打ち合う。

 参加者は13のリーグに分かれて競技。「行きます」「はい」のやり取りの後、緩急を付けて交互に打ち合った。家族で参加した土取誠さん(43)=大阪府羽曳野市=は「思い切り打つばかりでなく見極めが大事で奥が深い。障害があってもなくても一緒に楽しめる」と魅力を話した。

 同協会の村井正治理事長(78)=伊勢市船江=によると現在競技人口は約2千人といい「自分が楽しむだけでなく周囲を誘う人が増え輪が広がりつつある。1万人が目標」と述べた。