開幕から好調をキープしていたカブスの鈴木誠也が、右腹斜筋の張りにより10日間の負傷者リスト(IL)入りしたことが現地15日に球団より発表された。

このニュースを受け、『MLB.com』は鈴木のIL入りを伝える記事を同日付で掲載し、その中で「月曜の午後、(前日の試合で感じた)突然の違和感は右腹斜筋の張りによる10日間の負傷者リスト入りへと変貌し、シカゴから今年15試合の出場で、打率.305/出塁率.368/長打率.525、3本塁打をマークしていた2番打者を取り上げることとなった」とした。

その上で、「チームはルーキー外野手のアレクサンダー・カナリオを、スズキの代替として招集したが、スズキの不在により、シカゴの攻撃的な火力は間違いなく減退することになる」と伝えた。

記事によると、カブスのクレイグ・カウンセル監督は鈴木のIL入りについて、「あの様な選手は替えがきかない。彼が不在の間は、彼の周囲で打っている選手たちが集団として良いレベルでパフォーマンスを発揮しなければならなくなる。とは言え、あのレベルでプレーしている選手を1人の選手で置き換えることはできない」と述べたとのこと。

また、記事では昨春にも和製スラッガーが同様のケガに悩まされたことから、「カブスにとって悪い知らせは、スズキが腹斜筋に負傷を追うのは、ここ2年で2度目のこと」とした上で、「昨年、同外野手は春先に左腹斜筋を痛め、6週間戦列を離れたが、これにはレギュラーシーズン最初の2週間が含まれた」とした。

そして「これにより、新たな負傷はよりフラストレーションの溜まるものとなっている」としつつ、「スズキには希望の兆しがある」と前置き。「今回の負傷は昨年の逆側であり、医療的な画像はまだチームドクターにより完全に診断されていないものの、29歳は今回の負傷が昨年のものより軽症であることに自信を持っている」と、ケガの度合いがそこまで深刻でない見通しであることを伝えている。