岸田文雄首相は21日、サウジアラビアのムハンマド皇太子とオンライン会談した。経済やエネルギー分野を含め包括的に両国の関係強化を図る「戦略的パートナーシップ協議会」の設置で一致。イスラエル軍とハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ情勢を踏まえ、中東地域の平和と安定に向けて緊密に協力する方針を確認した。

 両首脳は、水素やアンモニアなどクリーンエネルギー分野での協力推進を申し合わせた。ムハンマド氏は日本への原油の安定供給を約束すると述べた。

 首相は、近く再開予定のペルシャ湾岸6カ国でつくる湾岸協力会議(GCC)加盟国との自由貿易協定(FTA)締結交渉に関し、早期妥結へ連携を呼びかけた。