関西電力は2日、大飯原発3号機(福井県おおい町)が2月からの定期検査を終え、営業運転を再開したと発表した。4月に原子炉を起動させ、最終段階となる調整運転を行っていた。

 定検では、燃料集合体の193体のうち、73体を取り換えた。原子炉格納容器内で発生させた蒸気をタービンに送る主蒸気管の放射線量の上昇を高感度で検知する装置や、放射性物質を含む1次系で非常時に圧力が上昇し過ぎるのを防ぐ加圧器安全弁も交換した。

 大飯3号機は、1991年に営業運転を開始した。次回の定検は来年6月の予定。