NHKドラマで共演、「ジョジョ婚」トレンド入り

 俳優の高橋一生さん(43)と飯豊まりえさん(26)が2024年5月16日(木)、結婚を発表。X(旧ツイッター)ではファンたちによる祝福の投稿が相次ぎ、国内トレンド上位に関連ワードが多数並びました。

 二人は2020年末に放送されたスペシャルドラマ「岸辺露伴は動かない」(NHK)で共演。その後約1年の交際を経て結婚に至ったといい、連名で出された発表文には

「一つの作品に参加させて頂いた事がきっかけとなり、現場を共にする中で、互いに縁の深まりを感じておりました」

と記されています。

 二人が共演した「岸辺露伴」は、大ヒット漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ漫画が原作で、同作ファンたちからの投稿が相次いだ同日夜のXでは「高橋一生」「岸辺露伴」「ジョジョ婚」「露伴先生」など、関連ワードがトレンド上位を埋め尽くしました。

年の差婚…過去には“炎上”例も

 芸能人・有名人の結婚をめぐっては、SNS上などで毎回さまざまな反応が入り乱れます。

 タイムラインが祝福のメッセージで埋まる場面がある一方で懐疑的なコメントが並ぶケースも決して少なくないのは、インターネットユーザーであれば一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 2023年11月には、30代後半の人気お笑いコンビの男性が18歳年下の女性との結婚を発表。Xには年齢差などについて疑問視する書き込みが多数寄せられ、芸人男性本人がテレビ番組で“反論”する事態にまで発展しました。

 一方、今回の高橋さん・飯豊さんも年の差は17歳。上記の芸人男性の夫婦とほぼ同じ年の差です。

 妻となった女性の年齢がそれぞれ26歳、19歳と年代に違いがあることも関係しているとは言えますが、「アラフォー以上の男性が20代以下の若い女性と結婚する」ことに対してしばしば“批判的反応”をすることの多いXにおいて、これほど温度差が表れたことについては「意外だ」との投稿をするユーザーも見られました。

 芸能人・有名人の結婚発表時に顕在化する「祝われ婚」と“そうでない結婚”。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

結婚のイメージ

「祝われ婚」カップルたちの共通点

 ここで、令和元年(2019年)以降に結婚を発表した芸能人・有名人やそのカップルを振り返ってみましょう。

 多くの人にとって印象深かったゴールインといえば、2021年5月の星野源さんと新垣結衣さん。二人は2016年の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)で共演しています。

 また同じく2021年に結婚した有吉弘行さんと夏目三久さんはトーク番組「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)で、2020年結婚の松坂桃李さんと戸田恵梨香さんは2015年の映画でそれぞれ共演、番組や作中で息の合ったやり取りを披露し、多くのファンを魅了してきました。

 このように、作品や番組の世界観に没入し二人を温かく見守ったファンにとって、その二人が現実でも結ばれることは驚きと喜びをもって受け止めるであろうことは想像に難くありません。

 多様性の時代と言われる今なお、結婚するかしないかは人生において大きな選択。まして大勢のファンを擁する芸能人となれば、多くの人がその選択に注目し「結婚してしまうのは本当は寂しい」「でも結婚するのなら祝福したい」とやきもきしています。

 そこへ来て、誰もが認める作中共演の記憶も鮮明な二人のゴールインは、ファンにとっては考え得る中で“最良”の結果と言えるのかもしれません。

「ジョジョ婚」などの呼び名も生まれた高橋さん・飯豊さんの結婚も、共演作が多くの視聴者を魅了したからこそ、そしてそれは取りも直さず、二人が良き作品をつくるべく役者として最善を尽くしたからに他ならないでしょう。

SNS、看過できない“誹謗中傷”とその無意味さ

 言うまでもありませんが、誰がどんな相手と結婚するかについては全くの本人たちの自由であり選択であり、関係のない第三者が口を挟む余地はありません。

 その芸能人が有名であればあるほどSNSなどで言及するユーザーは多く、中には誹謗中傷と捉えられかねない書き込みさえ散見されます。

 SNSユーザーたちがいずれ話題を忘れ去っても、二人の日々は続いていきます。そしてその結婚がどのような意味を持つものであったのかは、二人が歩む日々が築き、証明していきます。

(LASISA編集部)