教えて井端さん!高校入学前まで投手だった

プロ野球選手になるような人は、小学校や中学校では投手をやっているものです。井端弘和選手もそうでした。だから投手マインド(心)を持ち合わせていますし、一塁送球も素晴らしい球を投げるのです。

マウンドの傾斜、ハンドクリームetc. 井端弘和の答え

―― 投手で気をつけることをいくつか教えてください。

学校のような平らなマウンドか、傾斜のあるマウンドか、投手にとって重要な問題だと思います。私は傾斜のあるマウンドで上から投げ下ろすほうが投げやすく、平らなマウンドでは球を押し出すような格好になるので投げづらかったです。逆に、傾斜のあるマウンドだと、「身体が前に突っ込んで、フォームが乱れて投げにくい」という投手もいましたね。

――私のチームで、毎週注意してもヒジが下がってしまう選手が何人かいます。「どうして下がってしまうのかな」と尋ねると、ほぼ全員が「休み時間にやるドッヂボール投げです」と答えました。

ドッヂボールの球は大きくて大人でもしっかりと握れません。重くてどうしても横投げがクセになってしまいます。肩を痛める危険性もあります。投手に限らず、野球少年にはあまりおすすめできません。

――滑り止めに関してはいかがでしたか。

少年野球でも滑り止め防止の目的で、ロジンバッグは普及していますね。指がカサつく投手は、ふだんからハンドクリームを塗って指をケアしたらどうでしょうか。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和