◆西武5×―4ソフトバンク(4日、ベルーナドーム)

 西武の源田壮亮主将(31)が、同学年の外崎修汰(31)のサヨナラ打を喜んだ。外崎の一打で三塁から本塁へ生還すると、その勢いのまま外崎の元へダッシュしてハグ。二遊間で鉄壁の守備を誇り、チームの中核を担う「トノゲン」の相棒だけに「ずっと一緒にやってきていますし、一緒に引っ張っていけない立場なので。その分、最後打ってめっちゃうれしかった」と笑顔を輝かせた。

 特に1点リードの8回、外崎の悪送球で6―4―3の併殺が完成できずに同点に追いつかれていただけに「ああいう場面でトノ(外崎)に回ってきて、トノが決めたところがすごく意味がある」と力を込めた。

 連勝中の2試合で安打がなかった源田も今季初の3安打と打撃が復調気配にある。初回に左前打で出塁すると、同点に追いつかれた直後の7回2死二塁にはソフトバンク先発モイネロの149キロ直球を捉え、右中間を破る適時三塁打となった。「モイネロ投手は全部の球種が良い球なので、追っかけないように。真っすぐを絶対仕留めてやる気持ちでいた」と手応えを口にした。

 延長10回には先頭の金子侑司が四球で出塁したのを受けて送りバントを試みたが失敗。それでもフルカウントまで粘り、津森の150キロ直球を中前へ運んだ。「バントを決めないといけなかったけど、追い込まれたので。なんとか、なんとかっていうところだった」と振り返ったが、嶋打撃コーチは「シンプルにどうやって引っ張っていくかというのがあった。久しぶりにいいポイントで、前(の方)で打てていた」、平石ヘッドコーチも「バットの出が非常に良かった」とそろって復調への兆しを感じ取っている。昨年末の時点で松井監督が野手陣でレギュラーを確約し、中心に置いてきた「トノゲン」が本領を発揮し始めてきた。