リンゴ専門カフェ「りんごカフェ山崎」(弘前市親方町、TEL 0172-36-0082)が弘前産リンゴを皮むき体験とともに生食で味わってもらう新サービスを始めて1カ月がたった。(弘前経済新聞)

 「りんごムキ体験セット」で皮をむいて芯を取ったリンゴ

 同店は、フレンチレストラン「レストラン山崎」の姉妹店。2014(平成26)年に「カフェ山崎」として開業した後、2023年7月にリンゴ専門カフェにリニューアル。2024年4月7日から本格営業を始めた。

 「りんごムキ体験セット」(550円)は、日本一のリンゴ生産地でありながら、弘前には生食のリンゴを提供する飲食店がほとんどなかった点に着目。客側が器具を使ってリンゴの皮むきを体験する形で、生産者こだわりのリンゴを味わえる。コロナ禍が一服したタイミングで外国人観光客への訴求を狙った商品として企画。弘前さくらまつり(4月13日〜5月5日)に合わせて提供を始めた。

 店主の山崎隆さんによると、弘前さくらまつり期間には多くの外国人観光客が訪れ、体験セットを注文したという。山崎さんは「リンゴの皮むきと言っても日本人は特に驚かないが、訪日客は拍手したり動画撮影したりして喜んでいた。海外の人たちにはやっぱりうけると確信した」と話す。

 現在提供しているのは、弘前のリンゴ農家・中田信雄さんが手掛けた低農薬栽培のふじ。今後は他の生産者のリンゴも取り扱い、時々の旬の品種を並べていく意向。山崎さんは「リンゴづくりはアート。生産者それぞれに熱い思いや哲学があり、それを紹介できれば」と話す。「多世代、多業種の人がリンゴをかじりながらコミュニケーションを取りあうような、リンゴ情報の発信基地にもしたい」とも。

 営業時間は11時〜14時30分。夜間は予約制。月曜定休。