藤和興業の代表であり、愛國丸船團のメンバーとしても活躍するこの道20年のベテランが駆る愛車は、実力ファクトリーのカスタムが製作した独創的な鏡面パーツと、アートペイント界の重鎮・関口工芸が手腕を振るった秀作アンドンのコンビネーションが光る1台だ。

素材の美しさと工作精度の高さが魅力のカスタム製パーツのなかでも、圧倒的な迫力&存在感を振りまいているのがフロントバンパーだ。最低地上高15cmというスーパーロワードもさることながら、アレンジ性に富んだディテールメイクの数々も見応え十分。前面スペースにファイター用ヘッドライトや名文句アンドンを収めるほか、ボトムエンドには筒出しステンレスをコンビネーション。両サイドに備えたフラッグポールや、側面を彩る角型スリットもオリジナリティ満点だ。

また、フロントバンパーと同様に強烈なインパクトを放つ巨大プロテクトップも、関口工芸の筆致が光るメインアンドンをはじめ、筒出しステンレス、8角深掘りテール、角型スリットなど、意匠を凝らしたディテールメイクが見どころの逸品。そのほか、筒出しステンレスやアンドンで装飾した平型バイザーや、前方部分に筒出しステンレスを組み合わせた量感あふれる3段サイドバンパーなど、各種鏡面パーツのデザイン性は一見の価値を有している。

なお、随所に組み合わせた関口アンドン製アンドンは、青基調のカラーリング&サクラの花びらが華やかさ満点。ナイトシーンでは、各種大型パーツに忍ばせたLEDと相まって、絢爛にして品のあるイルミネーションを披露する。昼夜を問わず、見どころにこと欠かない秀作ダンプだ。

【写真6点】カスタムと関口工芸の融合。

カミオン2010年1月号トップアートをもとに再構成