フランスと南米2か国の訪問を終えた岸田首相は、ブラジルなどグローバルサウスとの「連携を図れたことは有意義だった」と成果を強調しました。

岸田首相「特にグローバルサウスとの連携という観点から、今回の訪問は大変有意義であったと感じています。ブラジル、パラグアイの訪問においては経済関係のみならず、エネルギー移行あるいは気候変動、こうした幅広い分野で具体的な協力、これを進展させることも確認できました」

岸田首相は、今回の訪問にはおよそ50社の日本企業が同行するなど、気候変動対策や鉱物資源などの分野で官民あげての連携が進んだと述べました。

一方、国内では連休明けから衆議院の政治改革特別委員会で政治資金規正法の議論が始まりますが、岸田首相は帰国する6日にも自民党の政治刷新本部のメンバーと面会して、改革の方向性を確認する考えを示しました。

さらに、9月までの自民党総裁の任期中に憲法改正を実現したいという思いは変わらず、一歩でも議論を前に進めるために最大限努力したいと述べました。

また、自民党総裁選での再選や今国会中の衆議院の解散・総選挙については、「先送りできない課題に全力で取り組んでいく。課題について、結果を出すことが重要で、それ以外のことについては考えてない」と述べるにとどめました。

「日本の顔」として世界を回った岸田首相。帰国後は、政治資金規正法の改正議論が本格化し、厳しい国内政治との向き合いが待っています。