アルツハイマー認知症の新薬を使った治療が県内で開始

アルツハイマー型認知症進行を抑制する効果が期待される新薬を使った治療が県内で始まりました。

アルツハイマー型認知症の新たな治療薬として2023年12月から使用できるようになったレカネマブ(レケンビ®)は、認知機能障害が軽度と診断された人が対象で2週に一度点滴投与することで進行のスピードを緩やかにする効果が期待されています。

県内で先駆けて治療を開始した沖縄病院では現在、治療対象とされる患者4人のうち1例目の男性への治療が始まりました。男性は捜し物が増えたことなどがきっかけで受診「ここ1・2ヶ月で日付などの記憶も怪しくなっていて不安だが治療ができ安心」と話していて自身の仕事と並行して治療を続けるそうです。

国立病院機構沖縄病院・特命副院長渡嘉敷崇医学博士「繰り返し聞いてくることの回数が増えたなとか、ご本人の中でもいつもできてたことができなくなってきているとか、症状を完全には止められないが進行スピードをゆっくりにしていくことが期待されています」

レカネマブは副作用が2割弱認められていることもあり、投与開始から3カ月ごとに検診などで経過を確認していくということです。

県内では3つの施設で治療を受けられるようになるということです。