James Mackenzie Nidal al-Mughrabi

[エルサレム/カイロ 17日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は、訪問している英国のキャメロン外相、ドイツのベーアボック外相と会談し、支援に感謝しているとした上で、自国を防衛する方法について自ら決定すると述べた。

イスラエルを攻撃したイランへの報復措置を巡り自制を求める声が高まる中、英独外相がイスラエルを訪問。イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏は支援に感謝した上で「われわれは自ら決定を下し、自国を守るために必要な全てのことを行うということを明確にしたい」と伝えた。

これに先立ちキャメロン氏は、イランによる攻撃に対しイスラエルが報復計画を練っていることは明らかだと指摘。ベーアボック氏は、緊張の高まりはイスラエルの安全保障のほか、イラン国民を含め誰の利益にもならないと述べていた。

イスラエルはイランによる攻撃への対応を協議するために予定していた戦時内閣の3度目の閣議を17日に延期。イスラエル軍のハレビ参謀総長はイランによる攻撃に対応すると表明しているが、詳細は明らかにしていない。

こうした中、内閣はこの日、パレスチナ自治区ガザとの境界付近の集落の再建と強化に向け、5年間で190億シェケル(50億ドル)を投資する計画を承認。資金は住宅や教育、医療などのインフラ整備に充てられる。

ネタニヤフ首相は「イスラエルはイスラム組織ハマスを根絶し、自国を防衛する」と述べた。