宜野湾署は17日、本島中部の70代男性が交流サイト(SNS)を介して知り合った者に、3月13日から25日にかけて約1000万円をだまし取られる投資詐欺事件が発生したと発表した。

 署によると、被害者の男性はSNSで女性とみられる者と知り合い、叔父と名乗る者を紹介された。男性は叔父の指示に従い、複数の口座に計6回、約1000万円を振り込んだ。署は同様の手口で他にも被害がないかや、女性と叔父が同一人物であるかなど調べを進めている。

 女性とみられる者は「円安などで生活が苦しくなっているが、叔父の指導の下、金取引で利益を得ている」と男性に説明した。叔父と名乗る者は定期的に「利益は出ている」などと男性に伝え、信用させたとみられる。一方で一向に利益が還元されなかったことから、不審に思った男性は宜野湾署に相談。詐欺だったことが分かった。

 署はSNSを用いた投資詐欺について「近年、増加傾向にある。見知らぬ人からの投資、お金に関する話が出たら『必ず』詐欺を疑ってほしい」と呼びかけている。