パン食い競争を楽しむ子どもたち=神埼市の西九州大グラウンド

 佐賀県内の児童養護施設が合同で行う「おおぞら運動会」がこのほど、神埼市の西九州大グラウンドで開かれた。青空の下、子どもたちが50メートル走やムカデリレー、玉入れなど10種目に挑戦した。

 六つの児童養護施設、乳児院、児童心理治療施設から約100人が参加した。パン食い競争では、職員におんぶされた幼児が手でパンをつかむなど、ほほ笑ましい場面も。運営を支える大学生ボランティアや施設職員からの温かい声援を受けながら、元気いっぱいにグラウンドを駆け回った。

 運動会は今年で31回目。主催する県児童養護施設協議会の西村明純(みょうじゅん)会長(68)は「『周りの大人はあなたをいつも見ているよ』ということを、子どもたちが実感してくれれば」と話した。(清川千穂)