石見智翠館高校(江津市渡津町)ラグビー部が16日、本場のニュージーランドの高校生チームを同校に招き、競技を通じて国境を超えた交流を深めた。

 来日したのは同国の南部カンタベリー州の強豪校クライストカレッジ生49人。一行は今月10日に来日し、石見智翠館など日本国内の強豪5校と練習や試合を重ねて30日に帰国する。

 石見智翠館はニュージーランドで大地震があった2011年まで2年に1回のペースで遠征していた。遠征中断後も毎年、数人の部員が短期でラグビー留学をしており、交流再開の可能性を探って出村知也監督(35)らが企画した。

 この日は実戦形式の練習で互いの連係を確認した。祝原久温主将(17)は「ディフェンスに対する体の当て方が勉強になった」と収穫を口にし、クライストカレッジのフランキー・メイツ主将(17)は「規律の取れたプレーが学びになった」と喜んだ。

 滞在は2日間で17日は交流試合を行う。石見智翠館は先の全国選抜大会で準優勝している。(村上栄太郎)