道路を横断中に高齢者がはねられる事故が相次ぐ中、福山市ではシミュレーターを活用した交通安全教室が開かれました。

1日、交通安全教室には、地域の老人クラブのメンバーおよそ50人が参加しました。
参加者はその場で足踏みをすると前に進む歩行シミュレーターを使い車が行き交う道路の横断を疑似体験しました。
簡単そうに見えますが…

「頑張れ頑張れ!」(…車と衝突して体験終了)
「いい失敗をありがとうございました」

横断中に車と衝突する失敗が相次ぎます。
参加者は遠くから向かってくる車の速度は遅く感じる、左側からくる車に気付くことが難しいといった道路に潜む危険を体験。左右の安全確認の大切さなどを実感していました。

【参加者は】
「信号を守って、余裕をもって渡ることを、これからやっていきたいと私は思います」

【福山東警察署交通第一課・川口敏晃 課長】
「高齢者の方に(歩行シミュレータを)体験をしていただきましたが、いかに安全確認が大事であるかということが、分かっていただけたと思っております」

広島県警によりますと、歩行者が車にはねられ死亡する事故は今年に入って昨日までに13件発生していて、そのうち10件が65歳以上の高齢者で全て道路横断中だったということです。