大型連休後半に入った3日、出雲大社(出雲市大社町杵築東)近くの神門通りは女性グループや家族連れが笑顔で歩いた。福島県郡山市から訪れた自営業の男性(67)は「晴れた日に出雲大社に参拝できてうれしい」と笑みを浮かべた。

 国宝・松江城(松江市殿町)にも大勢の客が訪れた。武者の格好をした案内人が笛やほら貝の演奏で出迎え、県外や海外からの観光客を喜ばせた。愛知県東浦町の会社員の男性(58)は「国宝になっただけあってにぎわっていた。天守閣からの眺めもよかった」と満足げ。

 4月27日〜5月6日で前年同期比約2400人増となる4万7千人の来館者を見込むしまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)。連休後半の3〜5日は、混雑を回避するため1日7回のシロイルカパフォーマンスを完全予約制で実施する。

 家族5人で訪れた出雲市天神町の会社員の男性(39)は開通したばかりの大田市内の山陰道を利用し、30分ほど短縮できたといい「開通してスムーズに来られるようになったのは大きい」と喜んだ。

 境港市の水木しげるロードは一部、歩行者天国となった。水木しげる記念館(同市本町)も盛況で、兵庫県加古川市から家族5人で訪れた中学3年生の女子生徒(14)は戦争をテーマにした展示が印象的だったといい、「特に映像が心に強く残った」と感想を語った。

 鳥取市福部町湯山の鳥取砂丘では、観光客が「馬の背」と呼ばれる丘まで歩いて日本海を眺めたり、砂丘をバックに記念撮影をしたりして楽しんだ。山口県宇部市から家族で訪れた会社員の女性(35)は砂丘を散策して「こんな景色が見られるなんて、すごい。来てよかった」と話した。

 一方、各地の道路は混雑し、出雲大社周辺は神門通り周辺の駐車場が午前8時台にはほぼ満杯に。京都府亀岡市から家族4人で訪れた会社員男性(42)は「駐車スペースを見つけるのに苦労した」と驚いた様子だった。

 鳥取砂丘近くの県道も関西や山陽方面ナンバーの車が連なって混雑し、警備員が臨時駐車場に誘導した。