画像は敵地、ドルフィンズアリーナでの決戦を見届けようとする名古屋城

 

広島ドラゴンフライズはきょう5月18日(土)、午後2時5分から、名古屋城そば、愛知県名古屋市中区二の丸1にあるドルフィンズアリーナで”決戦の時”を迎える。

 

B1頂点まで、倒すべき相手はあと2クラブ。準決勝の相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。

 

広島ドラゴンフライズでは今週の練習日にメディアに向けて選手、ヘッドコーチへのインタビューを行った。その中で一番、一番分かりやすい、具体的かつ正鵠を射た話をしたのが万能型スモールフォワードかつ"知識人”の船生誠也だった。

 

寺嶋良の離脱後、その存在感は急速に高まり、レギュラーシーズン大詰めでのチャンピオンシップ出場切符獲得に貢献した。

 

以下、その時のやり取りを紹介する。きょうのGAME1を取った方が俄然、有利になる。勝つためには船生マインドが欠かせない。

 

−まずは準々決勝、勝利時の盛り上がりはどうでしたか?

 

船生 アウェイだったんですけど、広島ブースターの方もたくさんいらっしゃって、一緒に現地で喜びを分かち合えたことは嬉しく思います。会場に来れなかったブースターのみんさんも喜んでくださったと思いますし、僕たちが嬉しいのはもちろんなんですけど。勝つことによって広島のファンの方、ブースターの方。広島県民が嬉しい気持ちになってくれたらそれが一番だと思います。

 

−チャンピオンシップについて

 

船生 僕たちの試合だけじゃなくて、レギュラーシーズンを60試合もやって限られたチームしか出場できない、そして3試合しかなくて負けたら終わり、というほんとに特別な場所なので、僕たちの試合じゃない試合もたぶんファンの方は熱くなってると思います。

 

チャンピオンシップはレギュラーシーズンとはまったく別のもので、自分たちの試合以外の試合も全部ロースコアの展開になっていて、ファウルの数も増えると思うので、ディフェンス寄りなゲームになるので、そこのところで、広島は今どうやって勝っているかというと、チャンピオンシップ出場前から”チャンピオンシップの戦い方ような戦い方”で勝ててきている、その結果が(準々決勝の)三遠戦でああやってガマンして相手の(レギュラーシーズンB1クラブ最多の)平均得点を大幅に抑えて勝ちきることができていると思います。

それはもう、(三遠ネオフェニックスとの)チャンピオンシップ2試合の総括だけじゃなくて、(寺嶋)良が抜けてから19試合の戦い方でそういうチームになったんだと思います。それを何も変えることなくファイトすれば、最後はちょっとの運とちょっとの気持ちの差でどっちが勝つかわかんないですけど勝てるチャンスがあると思ってます。

 

(名古屋ダイヤモンドドルフィンズは三遠ネオフェニックスと)同じようなチームだと思っていますけど、向こうのガードの齋藤(拓実、シーホース三河との準々決勝GAME1で21得点7アシスト、GAME2の23得点8アシストはチーム最多)ってのが、リーグでもナンバーワンクラスのポイントガードだと思います。やはりそこがキーになってくるので、あとは全体的にサイズも三遠さんより上がるので、リバウンドとかもちろん全員で取りにきますし、もちろんそこで齋藤選手をしっかり押さえながら、ということになると思います。

 

−齋藤選手の凄さは…

 

船生 やっぱりやってる選手にしか分からないんですけど、彼の凄さは…三遠ガード陣もとっても優秀なんですけど、ただ彼の経験値、彼が歩んできたキャリア…ああいうポイントガードがいると周りの選手はほんとにやりやすいと思います。起点ろなる部分で、個人的にはマッチアップする可能性もあるのでそこをしっかり押さえながらやっていきたいと思います。

 

−では、最後に意気込みをお願いします

 

船生 はい!広島は去年、クラブとして初めて出場して、2年連続、そしてワイルドカード上位で去年よりいい成績で出場できました。そして今年は初のセミファイナル、ベスト4、クラブの新しい歴史がまた作られたと思いますけど、ここで満足している選手、スタッフ、クラブ関係者はいないと思いますし、優勝と言うよりは今週末も自分たちがやるべきことをしっかりやって、勝つととんでもない景色がそこに待っていると思うので、今週末もまた自分のできる限りのことは全部やって、すべてにおいてぶっ倒れて終わるくらいでいいので、全部出し切って3戦頑張ってきたいと思います。できれば2戦で終わりたいですけど…


※ひろスポ!にはきょうのドルフィンズアリーナの様子も掲載されています